43 戦闘の後処理。
<吹雪裕也視点へ>
戦いは、そのピンクビキニの光り輝く女性が勝った。
とても凄い戦いだった。スピードも速すぎてオレにはところどころ見えなかった。
気が付くと、近くに女魔族ハムラーカが苦しそうにしていた。聖闘気の傷は魔族に致命傷だからだ。
オレは、女魔族ハムラーカの首をはねてやった。
そして、ピンクビキニの光り輝く女性を見たら、その隣にテツさんが立っていた。
テツさんはその女性にマントを掛けてあげた。しばらくすると、そのマントの中から真美子さんが出てきた。
なるほど、あの女性は真美子さんだったんだ。
しかし、凄い強かった。おかげで助かった。ビキニ姿も良かった。
なんか真美子さんいいな。強いし、結構可愛いし、恋人いるんだろうか?
そうだ、この後テツさんに聞いてみよう。
だって、テツさんって真美子さんのお兄さんだよね、似てないけど。
兄に気に入られれば、会える機会が増えるはずだ。
◇◇
<真美子視点へ>
魔族との戦いが終わった。
「真美子さんってすごく強いんですね。」
と吹雪裕也が近づいてきて言った。
私は吹雪裕也を見た。吹雪裕也は全身傷だらけで、ふらふらしていた。
「大丈夫。傷。」
「ええ、大丈夫です。魔腐闘気は、”勇者の息吹”を使えば3日くらいで取れるのでその時、本格的に回復魔法で治します。今は効きが悪いので怪我だらけですが。」
「そうなの、”勇者の息吹”ってどうやって使うの?」
「それは勇者しか使えません。勇者の腕輪に青い宝石に魔力を注ぎ1日1時間、瞑想するのです。」
「へえ、今度やってみるわね。」
「え?もしかして、真美子さんって勇者?」
やっぱり、クラスメイトだという事も分からないのね。
吹雪裕也は結構性格がよさそうなので、私は話しをてみた。
「ええ、そうよ。私は貴方のクラスメイトの山根真美子よ。」
吹雪裕也は目を見開いて大きくした。
「え、そんな。じゃあ、オレを恨んでるんじゃないのか、どうして助けてくれたんだ?」
「貴方が勇者として正義を貫いているからよ。」
「そ、そうか。」
そして、吹雪裕也はすこし考え込んでから話しだした。
「それじゃ、その隣のテツさんはお兄さんではなかったのですか?」
「いいえ。違うわ。夫婦よ。」
「そう、真美子は俺のだ。やらないからな。」
とテツさんは口を挟んできたわ。結構独占欲が強いのね。
「そ、そうなのですか。残念です。」
と吹雪裕也はしょぼくれた顔になったの。どうしてかしら?
「それじゃ裕也。これからお願いがある。いいか?」
「え、はい、何でしょうかテツさん。」
「俺たちは目立ちたくない。特に真美子は国のお抱えの勇者とかにはなりたくない。」
「そう、そう。」
私は隣で相槌をしたわ。
「だから、魔族を最後に仕留めたのは裕也って事にしてほしい。そして俺と真美子は戦わなかったと。」
「え、でも報酬も出るんですよ。」
「それも、裕也がもらってくれ。」
「そうそう。」
吹雪裕也は困ったような顔をしていたが、私が相槌をしたら仕方がないというような顔になったわ。
「分かりました。そうします。」
「それじゃな。裕也。」
「さよなら、裕也さん。」
「はい。」
と私とテツさんは転移で宿屋に帰った。
宿屋に帰って、私は”勇者の息吹”を使ってみた。
体が光に包まれて、いい気分。
傷の痛みが和らいだわ。
それを見ていたテツさんは言った。
「真美子。大丈夫だ。”勇者の息吹”なんか使わなくてもオレが治すから。」
でもあの作業って大変よね。あ、そうかテツさん私の体に触りたいんだわ。すこし意地悪しちゃおう。
「でも、大変じゃないあの作業。”勇者の息吹”を使うわよ。」
「いや、それじゃ3日くらいかかるって言ってたじゃないか。」
「でも、私のは軽いから一晩で大丈夫かも知れないわよ。」
「そうか、嫌なら仕方がないな。」
あ、むくれちゃった。
「テツさんがどうしてもって言うんなら、いいわよ。」
「ああ、どうしてもだ。」
「それじゃ、お願い。」
と私は、服を脱いでベットに横になったわ。
そして、まな板の上の鯉になってあげたのよ。
◇
治療が終わったので、私はテツさんに、剣のヒビについて相談した。
「テツさん、さっきの戦いで、覇者の剣ロドリゲベルクⅡがヒビだらけよ。どうしよう。」
「そうだな。そろそろ、聖剣とか手にいてる頃かな?聖剣の在りか知ってる?真美子。」
聖剣か、聖剣て言ったら黄金に輝く綺麗な剣よね。欲しいかも。
「ううん、知らないわ。愛美なら知ってるかも。」
「そうだな。明日聞いてみよう。とりあえず、この覇者の剣ロドリゲベルクⅢを使っていてくれ。覇者の剣ロドリゲベルクⅠAとⅠBは通信用で必要だから今後はなるべく使わない様にね。」
え、それ、すごい剣じゃないの?
「わかったわ。でもテツさんは何の剣を使うの?」
「俺は、この間ダンジョンで見つけた満田ニュウムの流月剣を使うよ。」
確か、テツさんが満田ニュウムの流月剣は、覇者の剣ロドリゲベルクⅡより性能が悪いって言ってたわよね。
「でも覇者の剣ロドリゲベルクⅡより、質が落ちなるんじゃなかった?」
「これからは真美子が戦わなくちゃいけないから、真美子の武装を強化するよ。」
それって、テツさん戦わないのかな。私1人だけ戦うの?いえ、私がメインで戦うって事よね、きっと。
「え、そうなの?」
「だって、魔王倒しに行くんだよね。」
そうよね。最終的に魔王はこの手で倒さないと神様から報酬が貰えないわよ。
「ええ、そうよ。分かったわ。」
そのあと、2人でシンシーアの領地に転移して、温泉に入って、その後お食事をしたわ。




