41 魔族が攻めて来た 2
中の運営委員の会議室に私たちは案内された。
そのこには、ロックジャガー他数名の実力者しかいなかった。
当たり前よね。中級魔族じゃ。普通は太刀打ちできないものね。
私達は、吹雪裕也の付き人扱いで入っていたわ。
そして、戦況を聞いたら、ものすごく悪い状況だったの。
中央国家自慢の対魔族兵器”聖なる鉄槌ロドリゲベルク砲Ⅰ”があるの。
その”聖なる鉄槌ロドリゲベルク砲Ⅰ”は魔導士30人近くが魔力を注入して発射する武器なのよ。当たれば中級魔族も1撃らしいわ。
でも、その専属魔導士30人が、秘密裏に潜入してきた下級魔族に皆殺しにされたの。もう撃つことが出来ないわ。
それで、今は城の上級騎士LV1000前後が数十人と騎士団長LV1300が戦っている最中なのよ。
遠見のアイテムで確認した魔族の詳細は以下の通りよ。
魔族ガベガラナル LV不明
女魔族マハイナ LV1392 女魔族ハムラーカ LV1381
女魔族ナナイ LV583 女魔族アキナ LV602 女魔族リサイラ LV599 女魔族マヤ LV621
結構中級魔族が強いわね。
そして、ドアが勢い良く開けられ、国家の役人が入ってきた。
「大変です。上級騎士達と騎士団長が敗れました。それで・・・・・・」
と国家の役人の話が始まった。内容はまとめると次の通りだったの。
①騎士たちで女魔族マヤLV621と女魔族ナナイLV583は倒した。
②魔族カベガラナルLV不明は防御魔法のみで戦闘に参加しなかった。
③初めは優勢だったが、騎士たちは男だったので、女魔族の特殊な誘惑魔法にかかり次々と倒されていった。
④勝利した魔族は、国を植民地化し、生贄を毎月要求している。
⑤残る国の戦力はこの大会に参加している実力者のみになった。
という事よ。
しかし、女魔族の誘惑って、対策して無かったのかしら。
ここにいるののは、
ロックジャガー LV1241
タイガーロンツ LV1128
アイナローザン LV833
ほか数名の付き人 LV600前後
がこの国のお抱え実力者。
そして、吹雪裕也LV718と私とテツさん。
魔族ガベガラナルLV不明が気になるけど、女魔族の誘惑対策さえ取れれば勝てる相手ね。
ロックジャガーをリーダーにして作戦会議が行われたわ。
全員、女魔族の特殊な誘惑魔法を防ぐアイテムを着用。(さっき届いたわ。)
魔族カベガラナルは防御魔法のみなので、戦力とみなさない。放置。
女魔族マハイナにはロックジャガーが戦う。
女魔族ハムラーカにはタイガーロンツとアイナローザンで戦う。
女魔族アキナと女魔族リサイラは残り全員で戦い、勝った後はその他の戦闘のサポートをする。
私とテツさんは、危なくなったら逃げること。
となったわ。
まあ、私とテツさんは参加者じゃないし、レベルも認識阻害で明かしてないからこうなったの。
それから、愛美達は、転移で小国に帰ったわ。自国で対策会議みたい。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして、戦いが始まってしばらくたった、中央国家の南門の荒原では。
「ぐっ、放せ!」
「ふっ、いいじゃないか。俺と行こうぜあの世って処に。」
ドカアアアアアンンンンン!
と、大きな花火が空に鳴り響いた。
今目の前で、女魔族マハイナとロックジャガーが弾け飛んだの。
ロックジャガーが満身創痍でもう助からないので、自爆攻撃を仕掛けたのよ。
あと少し待ってくれれば、テツさんが動いたのに。
そう、一応他の人の目があるので私達は見ているだけにしていたの。
でも、テツさんは魔族ガベガラナルを警戒していて、本当に動けないみたい。
魔族ガベガラナルって強いのかしら。
そして、戦況は思わしくなかったわ。魔族ガベガラナルが時々魔法障壁で女魔族を助けるので、タイガーロンツとアイナローザンは女魔族ハムラーカにはに敗れて殺されてしまったの。
女魔族アキナと女魔族リサイラは、何かのアイテムを多様していたので中々強く、吹雪裕也を除く全員が殺されてしまったわ。
でも、吹雪裕也がその魔族2体を殺してくれたの。
残るは、魔族ガベガラナル、女魔族ハムラーカ。
こちらは、吹雪裕也と私達になったわ。
「テツさんと真美子さん、オレが囮になりますので逃げてください。」
と何とも、立派な言葉を吹雪裕也から頂いたわ。とてもクラス転移をやらかした人物とはもう思えない。
「いや、裕也、真美子も戦う。一緒に生き残ろう。」
えっと、テツさん、”真美子も戦う”ってテツさんは?まさか私だけ戦わせて、”真美子のいい実戦特訓になる”とか言わないでよ。
「え、でもあの2体は強いですよ。女魔族ハムラーカは何とかなりそうですけど。」
「ほう、裕也は、女魔族ハムラーカに勝てるのか?」
「ええ、たぶん。奥の手を使います。」
え、女魔族ハムラーカってLV1381よ。大丈夫なの?
「それじゃ、俺と真美子で魔族ガベガラナルを牽制しておくから、倒してくれ。」
「え、わかりました。行ってきます。」
と吹雪裕也は行ってしまった。
そして、魔族の前に立った吹雪裕也が言った。
「女魔族ハムラーカ、オレと一騎打ちしないか?」




