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女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
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39 武闘大会 3 吹雪裕也

<吹雪裕也の視点>


オレの名は、吹雪裕也。

オレは異世界転移でこの世界に来た。


日本に居た時は、オレはクラスでいじめられていた。

理由はオレが転生者だと友達に言ってしまったことが発端だった。


嘘つき野郎と噂が広まり、オレは孤立した。クラスの誰も助けてはくれなかった。

ただ、助けてくれなかったが、女子生徒はオレに優しかった。


実はオレは、前世で中学生の時、交通自事故で異世界に転生してしまったのだ。

そこで神様にミッションを依頼され、オレはミッションクリアの褒美として日本に転生をしたのだ。


しかし、夢にまで見た日本の生活は酷く退屈であった。

飽き飽きしていて、つい友達に異世界の冒険談を話してしまったのだ。


結局その事で、いじめにあった俺は不登校になった、そして、ネットで異世界へ再び行く手段を見つけたのだ。

オレをいじめた奴らに異世界を見せるためクラスごと転移させたんだ。クラスの女子には悪いが、以前助けてくれなかった事に変わりはない、同罪だ。


異世界に来たオレは、色々あったが、オレをいじめていた奴が、オレを殺そうと襲ってきたので、結局返り討ちにして殺した。殺すつもりは無かったがしつこく追ってきたからだ。


そして、今は神のミッションの目的である魔王を倒すため力を付けている。


この武闘大会参加はオレの力試しだ。



オレは、武闘大会の2回戦を余裕で勝ったので時間が余った。


そこで町をブラブラしていたら、女性の悲鳴が聞こえたんだ。


「いやー!助けて!」


すぐそこの路地裏だ。


オレは、急いで路地裏に入っていった。


そこには腕をつかみ上げられ、衣服を無理やり破かれて、胸があらわになった少女がいた。

周りには、ニタニタとニヤケ顔の筋肉隆々の男たちが5人いた。

オレは鑑定魔法で確認した。全部で男が8人。1人だけLV531、あとは平均LV300だ。


「何をやってる!」


とオレは叫んだ。

筋肉隆々の男たちは全員オレを見た。そして、ボスらしき男LV531が言った。


「何だてめえは。うせろガキ!それとも、順番にやりたいのか?」


そして唾を俺に向かって吐いた。

少女はオレを見つめ涙目に


「助けて!」


とか細い声で助けを求めた。


どうやら、強制猥褻だな。


オレは、瞬歩で少女とその腕をつかんでる男の間に入り、男の腕を捻り上げ手を離させた。


「いてー!テメーなにしやがる。」


と男は後ずさり、周りの男たちの眼の色が変わった。


オレは、少女を後ろにかばい戦闘態勢を取った。


「ボスこいつ、LV718ですぜ。」

「そうだな。だが、女をかばって、俺たちのこの数を相手できるかな?」


そう、このボスと呼ばれた奴LV531の言うとおり、いくらレベル差があっても、少女をかばって戦う場合はこの人数相手はつらい。

なあんてね。それは、普通にレベルを上げた場合だ。


オレの場合は、以前の勇者の記憶がある。そして神様からもらった”コピー”の能力もある。

つまり、技能や能力はレベルの数倍の速さで習得できている。


「いいからかかって来な。筋肉ダルマ!」


と俺は言いながら、横に左手を右胸から左に横に素早く動かした。


その振った左手から連続で”光の剣”が4本連続で放たれる。


シュンシュンシュンシュン!

ずぶずぶずぶずぶ!


更に右手の剣を目の前で横な切りした。


横一文字に斬撃波が放たれる。


ザシューンン!

ぶしゅー!ぶしゅー!ぶしゅー!ぶしゅー!


その攻撃で、ボス以外は全て地面に血を流しながら倒れた。


「な!馬鹿な!」


と言っている、辛うじてオレの攻撃を剣で受け流したボスに剣で切り込む。


ザン!ザン!ザン!

ガキ!ぶしゅ!ギャイン!


「ぐあっ」


ボスは俺の剣で切り刻まれ吹っ飛んだ。

オレは止めを刺そうと剣を振りかぶり近づこうとした。その時、


「きゃー!」


と後ろから少女の声がした。俺は動きを止めた。そしてボスが喋る。


「おっと、そこまでだ。動くと女の命が無いぜ。」


オレはボスを注意しながら、少女の状況を目で確認した。


少女の足元からスライムらしきものが這い上がっていて少女を腰まで取り込んでいた。


「そうだ動くな。おっと、俺を殺すと制御が効かなくなって、女が死ぬぜ。」


くそっ!


オレは剣を捨て、手を上げ降参のポーズを取った。

だが、オレはまだ諦めたわけじゃない。このボスに触れて能力をコピーすればあのスライムをコントロールできるはずだ。


「そうだ。坊主。そらそらそらそら!ぎははっは!」


ザクザクザクザク!


とオレの腹に剣が突き込まれた。


いでー!


クソ!早く近づいてこい。オレは気づかれない様に回復魔法を無詠唱で使う。

よし、ボスの剣を掴んで・・・っ!


ガキーン!

がらん!


とボスの剣が何者かの剣で叩き落された。


しゅん!

すぱん!


ぶしゅ!


とボスの首が飛んで、血が噴き出す。


「大丈夫?」


そこには、仮面舞踏会などで使う仮面を付けた女性がいた。その仮面はピンクだった。

どうやらオレを助けてくれたようだ。オレに敵意もない。

しかし、ボスが死んだとなれば少女が!


と俺は後を振り返った。


そこには同じく仮面を付けた男が少女を抱きかかえていた。スライムは地面で塵の様なものに変わっていた。

オレは、バックステップをして距離を取り、戦闘態勢を取った。


「何者だ!」

「あ、心配しないで、彼は私の仲間よ。少女はもう大丈夫だから。」


とピンク仮面の女が言った。


「そうだ。ここに置いてくから。」


と仮面の男は言って、少女を地面に降ろした。

ピンク仮面の女はゆっくりと仮面の男に近づき、仮面の男がピンク仮面の女を抱きかかえたと思ったら一瞬で消えた。


オレは辺りをしばらく警戒して、いくつかの探知魔法を使ったが、さっきの仮面の男女の反応は無かった。


オレは、少女を気絶から覚まし、少女の家に連れて行った。


あの仮面の二人は何者だったのだろう。何処かで会ったような。


俺はここ数十年助けてもらった事などなかった。

奇妙な2人だったが、久しぶりに俺は、人の情に触れたような気がした。



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