38 武闘大会 2 愛美とアンの2回戦
今日は愛美が午前に2回戦をするわ。
愛美LV859
VS
イガルLV522
イガルは男性、装備は重装備で、満田ニュウム合金の全身鎧と大きな盾を持っているの。剣は大きめのロングソード。
対して愛美は、オリハルコンのライトアーマーにオリハルコンの剣よ。
レベル差では愛美が有利だけど相手の盾と鎧には魔法の文字が浮かんでいるわ。
試合が始まった。
愛美がファイアストームを放つ。
ゴオオオオオオオオ!
イガルは盾をかざす。
フッ!
ファイアストームの炎が瞬く間に消えてしまったわ。
あの盾は、魔法を消滅させる魔法の術式が組み込まれているようね。
イガルが愛美に剣で切り込む。
ザン!
ギャキン!
きーん!
愛美はこれを受け流して切り返すが、イガルの鎧にはじき返された。
そして、何度か愛美はイガルに切り込むが、イガルの鉄壁防御に攻撃が通らなかった。
イガルも愛美に攻撃するがカスリもしなかった。
数分間戦闘が続く。
イガルの動きが悪くなった。
愛美はイガルを滅多打ちした。そしてイガルが吹き飛び、イガルが降参して試合が終わった。
どうやら、鎧に回していた魔力と闘気が尽きてしまったから動けなくなったみたいよ。
でも、あそこまでレベル差があったのに、20分も持ちこたえるなんてすごい鎧ね。
あ、愛美が帰ってきたわ。疲れてるみたいよ。
「ああ、疲れたわ。イガルさん粘るのだもの。」
「そうにゃ。愛美相手に粘ったにゃ。ミミもあの鎧欲しいにゃ。」
「アタイはパス。動きがトロくなるぜ。」
「愛美さん、はいこれ」
と、テツさんがタオルなんか渡してるのよ。もう。
次回から私が渡してテツさんから手渡しさせないほうがいいわね。
「まあ、ありがとう御座います。テツ様。大切にいたしますわ。」
と愛美は愛美でタオルを使わないで懐にしまっちゃったわ。何考えてるのよ。
そのあと、愛美さんの勝利をみんなで祝福したわ。
次はアンの2回戦なのだけど、アンの試合は午後からなの。
午後なので時間がまだあるのよ。
本日2試合目を見たのだけど低レベルの争いで、泥試合だったわ。隣の建物の試合にすればよかった。
私達は軽くお昼を食べて、愛美達と共に、アンの2回戦の試合の準備をしたの。
アンの相手は、前年度優勝者ロックジャガーLV1241なのよ。
まず勝てないわ。
でもアンは、棄権しないで試合すると言ったの。
試合が始まって、数分で試合が終わったわ。
アンが気絶させられたの。ロックジャガーはとても強かったわ。まあ、私なら、なんとか勝てそうだけど。
愛美達はその後、泊まっている宿屋に帰ったわ。明日の3回戦に備えて愛美さんが休むためよ。
◇
その後、観戦する試合も早く終わったので、私とテツさんは町に買い物に行ったわ。
最近、レベル上げのおかげで洋服の消費が激しいから、たくさん買いだめした服も少なくなってきたの。
私達は服屋で大量に注文を出して、宿屋へ帰ろうとしたの。
「いやー!助けて!」
と路地裏から悲鳴が聞こえたわ。
最近武闘大会のおかげで、荒くれ者も集まっているから治安が悪いの。
でも夕方から、悲鳴なんてちょっと治安が悪すぎない?
「真美子、行ってみよう。」
「テツさん助けるの?」
「いや、状況を見てからだ。なるべく衛兵を呼ぼう。トラブルに巻き込まれると、今後の生活に支障が出る。」
「そうよね。」
そうなのよ、綺麗ごとじゃテツさんとの生活は守れないから。
私とテツさんは、その路地裏を表通りから覗いてみた。
そこには、服が乱れた少女がいて、その前にはその少女を庇うように立っている男性がいたわ。たぶん今の悲鳴を聞いて助けに入ったのね。
そして、6人くらいのいかにも悪そうな筋肉隆々の男たちが取り囲んでいたのよ。
その悪そうな男たちは、今にも飛び掛かる勢いだったわ。
でも、レベル的に少女を守っている男性の方が強いかったので、私とテツさんは様子を見る事にしたの。
よく見ると、少女を庇っている男性に見覚えがあったわ。
その男性は、吹雪裕也だったの。




