34 北の国の魔族退治
あれから1カ月ちょっとが過ぎ、みんなのレベルも上がっていた。
シンシーアはLV583
光雷獅子LV886
シンテガLV498
花女蜥蜴LV972
騎士団長LV501
騎士団員平均LV387
私(真美子)LV1094:レベル認識阻害アイテムあり
テツLV????:レベル認識阻害アイテムあり
今日は、領地にある、魔族の祭壇に生贄を届けに行く日なの。
当然、生贄はいないわ。
魔族を狩るのよ。
◇
魔族の祭壇に着いたわ。
どこの魔族の祭壇も、センスが無い岩の配置ね。まあUFOとかの着陸するストーンなんたらよりはましだけど。
と、そこには女の魔族が待っていたの。
女魔族 マキダリーカ LV1191
思っていたより、レベルが高くなかったわ。
「あらあん、今日の生贄はシンテガちゃんだったの大歓迎よ。」
と女魔族マキダリーカは言った。
あれ?そうなの、女魔族だから少年が生贄なのね。私勘違いしてたわよ。
「僕は生贄じゃない。今日は母の仇を撃たせてもらう。」
「ふうん。その召喚獣がいるから大きな事を言ってるのかしら?ぼうや。大人しく私のものになればいい気持ちにさせてあげるのに。」
とちろっと舌なめずりをして、女魔族マキダリーカはシンテガを舐め見る。
「それは、本当か!代わりに俺じゃだめか?」
とテツさんが横槍を入れた。
「いてっ」
私はテツの腕を抓ったわ。
もう、テツさん、遊ぶのも大概にしてよ。
「なに?そのおじさんは。引っ込んでいなさい。シンテガちゃんお返事は?それともママが恋しいの?でもママはもういないわよね。貴方の目の前で殺してあげたんだものね。おほっほっほほ。」
シンテガは目を見開いて女魔族マキダリーカを睨み歯ぎしりをした。
マズいわ。作戦と違うじゃない。冷静になってよ。
「切る!花女蜥蜴!魔法を!」
と言ってシンテガは切り込んだ。
花女蜥蜴は、速さの加護の魔法をシンテガにかけ、ウォーターカッターを女魔族マキダリーカに放つ。
ズバーンン!
ザン!
ガキン!
しかし、女魔族マキダリーカは魔法防壁でウォーターカッターを防ぎ、その長い爪でシンテガの剣を受けた。
シンテガは、横に飛んで構えなおす。花女蜥蜴はウォーターシュートを放つ。
頭に血が上っているとはいえなかなかいい連携攻撃だわ。
水の塊が女魔族マキダリーカに飛んでいく。
バシュン!
しかし、水の塊は地面から出てきた剣によって切られ弾けた。
よく見るとその剣は、黒い髑髏の兵が手にしていた剣で、地面からその黒い髑髏の兵が召喚されて出て来ているところだった。
更に辺りを見回すと、黒い髑髏の兵が大量に地面から這い出てくる。
黒い髑髏の兵のレベルは、どれもLV900前後だわ。これじゃみんなもたないわよ。
「みんな下がってなの!」
とシンシーアは言って、ファイアストームを放った。
ゴオオオオオオオオ!
同時に光雷獅子は、周囲の黒い髑髏の兵に雷撃をまき散らす。
ズッダアンンンンンンン!
その攻撃で黒い髑髏の兵の大半がダメージを受けた。
そこに騎士団長と騎士団員、シンテガ、花女蜥蜴が接近戦で黒い髑髏の兵達を蹴散らしていく。
私とテツさんは、当初の作戦通り、女魔族マキダリーカの隙を伺っていた。
というかテツさんは、基本手助けしないと私に言い張っていたので、私が女魔族マキダリーカの首を取ることになっているの。
テツさんとしては、私に戦闘経験を積ませたいみたいよ。
私は、そろそろ切り込もうかなと思ったら、女魔族マキダリーカの周りに大きな魔法陣が多数出てきたわ。
その魔法陣からは、ブラックドラゴンLV1100前後、ブラックワイバーンLV750前後、ブラック大スネークLV900前後など様々な魔物が出てきたわ。
「みんな引いてなの。もう一回撃つなの。」
とシンシーアは言って、ファイアストームを放った。
ゴオオオオオオオオ!
同時に光雷獅子は雷撃をまき散らす。
ズッダアンンンンンンン!
しかし、今度は、女魔族マキダリーカの魔法防壁で防がれた。
ブラックドラゴンがブレスの予備動作に入った。
私は最近テツさんから貰った覇者の剣ロドリゲベルクⅡを手にかざし、瞬歩で切り込んでいったの。
シュン!
がわぁ!
とブラックドラゴンがブレスの姿勢で止まりその首から血が出始めた。
私が切った傷からよ。しかし、硬かったので倒せてないの。
私は更に剣でブラックドラゴンを数回切る。
レベルはほぼ私と同じなので、剣技の優れた私に分があるの。
グァアア!
と体中から血を流してブラックドラゴンは倒れた。
剣を振るい終わって硬直している私に、ブラック大スネークが3匹襲ってきた。
私はテツさん直伝の風の渦を無詠唱で周囲に発生させていた。
バン!ダン!グシュ!
ブラック大スネークが3匹は、その風の渦に当たり弾き飛んだ。
私は舞う様に剣を振り続けた。
シュンシュンシュンザンンン!
ブラック大スネークが3匹は、全て切り刻まれ地面に転がった。
テツさんとの特訓の成果ね。数体の敵に囲まれてももう焦ることもないの。
でも、まだ1撃じゃ倒せないわ。数撃必要なのよ。
周りを確認すると、みんなはさっき召還された魔物で対応が精一杯のようよ。
女魔族マキダリーカは更に連続して魔物を召還しているわ。
やっぱり、根元から絶たなくちゃ駄目ね。
私は、戦闘しながら覇者の剣Ⅱに魔力を溜めたの。
そして、連続召還している女魔族マキダリーカに向けて覇者の剣Ⅱを振るった。
ブウウン!
、
この覇者の剣ロドリゲベルクⅡは覇者の剣ロドリゲベルクⅠと同等の性能のほかに、魔力を溜めて”覇者の斬撃波ロドリゲベルガー”を放てるの。
バガアガガガガガガガガガ!バーンンン!
と私と女魔族マキダリーカの間の魔物は、斬撃波で吹き飛んだ。そして斬撃波が女魔族マキダリーカに迫る。
ババババババババッバ!
女魔族マキダリーカは魔法防壁でその斬撃を防いだ。
私はすぐに瞬歩で、女魔族マキダリーカに切り込んだわ。
ガキ!
女魔族マキダリーカはこれを両腕の爪で受けた。
私は更に剣を連続で振るって女魔族マキダリーカを切り刻んだの。
シュンシュンシュン、シュンシュンシュン、ザン!
ぎゃあああああ!
と女魔族マキダリーカは叫んで後ろに転がった。
女魔族マキダリーカは両腕の長い爪がすべて切り落ちて、肩や足のモモ、二の腕、顔その他いろいろ刀傷で血にまみれていた。
私は止めを刺そうと剣を振ったわ。
しかし、女魔族マキダリーカは右腕を剣の前に出し、切られながら横にとんだ。
右腕1本を犠牲にして、チャンスを作ったのね。
「おのれ!いでよ。」
黒い威圧感のある男が魔法陣から出てきた。
鑑定では、”魔神クログロロ LV2000”だったわ。
そして、女魔族マキダリーカはその魔神と合体したの。
魔神マキダリーカクログロロLV2000に変わっていたのよ。




