33 聖獣召還
次の日、お屋敷の東に開けた岩場があるので、そこで聖獣を召還することになったのよ。
愛美さん達のレベルアップは日にちをずらしてもらったわ。
私とテツさんとシンテガ、騎士団長が付き添って召還するのよ。
シンシーアはLV513、魔法は水系統と光系統が得意よ。剣技はあまり得意じゃないみたい。
それなので、シンシーアはLVにしては接近戦が不得意。逆そのレベルにしては魔法の威力が高いのよ。
でも、紅茶を防げないから、瞬間的な事には対抗できないかも。
と考えていたら、テツさんがサポートをして、シンシーアが魔法陣を描き、一滴血をたらした。
魔法陣が光り、ゆっくりと光の獣が出てきた。
大きなシーサーみたいな聖獣よ。光雷獅子LV806ね。
「我を召還したものは、誰だ。」
「わたしなの。」
「力を見せよ。我に攻撃をして、傷づ付けることが出来たら使い魔となろう。」
という事で、シンシーアが光の上級魔法放った。光雷獅子はケガを負い。シンシーアを主と認めた。
ビックリしたことに、シンテガも召喚儀式を行ったわ。
シンテガは女性型の精霊聖獣LV902を呼び出したの。何故かその女性型の精霊聖獣、花女蜥蜴って言うんだけど、シンテガを一目で気に入って戦わずに主と認めたわ。イケメン力って凄いわね。
テツさんが、「俺も呼び出すかなって」言って、みんなから少し離れて魔法陣を作ろうとしたのよ。私は小声で言ってあげた。
「てつさん何やってるの、テツさんじゃ条件①がクリアしてないじゃない。」
「大丈夫だ書き換えたから。」
「え?何言ってるのよ。」
と見る見るうちに魔法陣が出来て、女性の妖精が現れた。
妖精は小さく羽の生えた生き物、そう、あのおとぎ話の妖精よ。レベルを見たら
シルダファンLV2403
何よこれ。
「あれ、ちょっとレベルが低いな、書き換え方がまずかったかな?」
とぶつぶつ小声で言ってたわ。
テツさんレベル低くないわよ。それ化け物よ。
「人間よ。妖精の光の女王たる私を召還して何をいたす。」
「あ、わりい、キャンセルしてもいいか?」
「無礼な、人間、これでも食らうがよいわ。」
とシルダファンは光の収束砲を放ってきた。あの魔族ガラナスが使った魔法よ。
範囲は狭く拳くらいの大きさだけどその分高密度だわ。
「危ないテツさん。」
と私は叫んだわ。だって、LV2403よ。収束砲だとレベルの数倍は威力があがるわ。
テツさんはその光の収束砲を光る手のひらで、上空に逸らしたわ。
「なんと、おぬし本当に人間なのか?」
とシルダファンは驚いていた。
「ああ、でも、シルダファンさん俺はあなたと戦いたくない。」
と言って、シルダファンと私とテツさんを囲んだ結界の様なものを作り、テツさんは認識阻害の指輪を外したの。
そのレベルはLV3001だった。
「わ、わかった、お主とは戦わない。わらわはお主を主と認めよう。いつでも呼ぶがよいぞ。」
とシルダファンは消えてしまった。
そして、テツさんは認識阻害の指輪をはめなおし、結界の様なものを解いた。
私は口がふさがらなかったわ。
そして、シンシーアとシンテガが駆け寄ってきた。
「大丈夫なの?さっき妖精の女王LV2403があらわれなかったの?」
「え、ああ俺のこと気にいったって言ってくれて、主になったよ。モテる男はつらいな。なあシンテガ。」
「え?あそうなんだ。」
何言ってるのよ。レベルでゴリ押しって感じじゃない。
「でも、テツさんは、①の条件クリアしてるんだ。僕と同じだったんだ。感激だよ。」
「おお、同士よ。よろしく頼む。」
さっき、書き換えたって言ったわよね。なにチェリーボーイ弄んでるのよ。
「そうだ、真美子も、何か召還するか?」
「私はいいわ。」
「真美子さんも召還できるなの?」
さっき、テツさんが書き換えたから誰でも召還出来るわよ。
「ええ、出来ますけどやりません。」
「え、真美子さんて召喚出来るんだ。僕にも希望が。」
なんかシンテガが言ってるわ。もしかして私に気があったりとか?罪な女ね私。
◇
次の日から、生贄を差し出す日まで、聖獣を使役する特訓が始まった。
週3回午前中のみで、主に私を相手にシンシーアとシンテガが聖獣を出し、模擬戦闘をするのよ。
聖獣のLV800超えでの2体1は、辛かったわ。
午後は、私のレベル上げで”勇者試練のダンジョン”に連れて行かれたわ。
おかげで、レベルが上がりまくりよ。
まあ、あと少しで生贄を差し出す時が来るんだから仕方がないわ。そこで魔族を撃つのよ。
ちなみに週3回は愛美達のレベル上げ上げよ。だって大会も近いから。
あと、テツさんはテツさんで、週1回と朝か夜2時間くらい毎日”勇者試練のダンジョン”に行ってるわ。




