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女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
26/74

25 魔族を倒した後処理

私とテツさんはレストランで夕食をしていたわ。


そこで、私は残してきたみんなのことを思い出して、魔法通信機で愛美さんに連絡しの。


だって、テツさんが転移で私だけ連れてっちゃって、治療とかも始めちゃうんだもの。

完全にみんなのことは頭から飛んでたわよ。


そうしたら、男子3人は、病院で入院。アンとミミさんもかろうじて助かって病院で入院だそうよ。

良かったわ。後で2人で見舞いに行く事にしたのよ。




次の日、愛美さんから連絡があって、昨日のことが聞きたいと言ってきたわ。

私とテツさんは愛美さんの家に向かったの。


以前も来たけれど、愛美さんの屋敷は豪邸で、メイドや執事が迎えてくれたのよ。


そして、私とテツさんは応接室に入ったわ。


そこには、愛美さんがドレスを着て待っていたの。


「お呼び立てして、申し訳ありません。」

「いえ、お構いなく。それでお話は?」

「はい。実は・・・・」


と愛美さんが話し始めた。内容は以下の通り。


①結局魔族を倒したのは誰かという事が、国で問題になっている。愛美さんは男子3人に口止めをしてれたけど、ばれるのは時間の問題。

②国にテツ様と真美子さんが魔族を倒したことが判明すると、愛美さんと同じ、国お抱えの勇者扱いになる。

③国でお抱えになった場合、テツさんのレベルは分からないけど、余りにも強いので、もし高レベル過ぎてしまうと中央国家から引き抜きが行われる。


と言う事だった。


「それは不味いな。愛美さんいいアイデアは無いか?」

「そうよ。中央国家ってダメよ。愛美さん。」

「ええ、とりあえず中央国家の件は分からないですけど、この国のお抱えは避けられないと思いますわ。テツ様と真美子さん。」


あれ?愛美さん、テツさんのことテツ様って呼び始めちゃってるよ。やっぱり昨日のテツさんの強さからなのね。


それは置いておいて、そうするとこの国に居られない訳よね。いっそ、他の国にテツさんと移っちゃおうかしら。

と考えているとテツさんが私に問いかけてきた。


「真美子はどうしたい?」

「え?私は、国にお抱えになるのは嫌よ。だって、この国ではいいことなかったもの。国を守る気はないわ。」


と答えたら愛美さんが割って話してきた。


「真美子さん、国にお抱えになれば、わたくしのように良い暮らしができますよ。それにテツ様もあのような宿屋では可哀そうですわ。」

「確かにこの屋敷の様なところで生活すればいい暮らしができるけど、テツさんには事情があって、無理なのよ。」

「真美子は、俺がOKならお屋敷の暮らしは賛成なのか?」


え?テツさん神様の件があるからダメなんじゃない?


「ええ、まあそうだけど。」

「それなら真美子さんとテツ様、わたくしと同じく国のお抱えになりましょうよ。そうすれば、わたくしもテツ様と会える機会が増えますし。」


なんか、愛美さんそれって、テツさん狙ってない?


「そうか、それじゃ、真美子がすべて魔族を倒したことにして、真美子のみ国のお抱えになろう。そうすればいい暮らし出来るからな。」

「え?テツ様が、一番強い魔族を倒したのですから、テツさんも一緒に。」

「いや、俺はいい。それに本当に真美子が4体も倒したじゃないか。凄いことだよ。」


あ、テツさんが褒めてくれてる。いい気分。

それは、置いておいて、屋敷で豪華な暮らしってことは、そこにテツさんと暮らすんだわ。そうよ。


「それじゃ私が国のお抱えになって屋敷をもらい。その屋敷でテツさんと結婚生活ね。」

「え、そうなのですかテツ様。」

「いや違います。真美子、どうしてそうなる。」


え、何言ってるのよ。裕福に暮らせるのよ。


「えー、違うの?」


と言ったらテツさんは、私の近くに寄って来て小声で言ったわ。


「俺は、そんな幸せそうな生活をこの世界でするわけにはいかない。」

「なんでよ。私とじゃ気に入らないの?」

「そんなことしたら、俺は真美子に溺れて、この世界に定住してしまうじゃないか。」


あ、そうか、テツさん帰りたいのね。マイラさんの世界へ。でも私に溺れて欲しいかも。


確認のためにテツさんを見たら、テツさんの目は真剣なの。これじゃ、豪邸に住む気は無さそうだわ。


「あのテツ様、小声で何を話していますの?」

「あ、いや、愛美さん。何でもないよ。」

「愛美さんやっぱり私も国のお抱えはお断りします。」


そうよ、テツさんの心がこのままじゃ、私がお屋敷もらっても、テツさんはふらっと転移で出てっちゃうもの。


「いいのか真美子?」

「そうですわ、先ほどは国のお抱えになると言ってらしたのに。」

「ええ、やっぱり、テツさんとこの国を出るわ。だって、私は魔王を倒す旅に出る女勇者よ。」

「え、そんなこの国を出るまでしなくても、よろしいのでは?」


なに言ってるのよ。テツさんを愛美さんから遠ざけるためよ。


「この国に残ると、どうしても国からの呼び出しとかあるのではないのですか?」

「そうね、わかったわ。真美子さん。」


分かってくれたわね。


「そうなると、今回魔族を倒したのは誰かという事が問題よね。」

「それは、わたくしの方から国に伝えて誤魔化してみるわ。」

「ありがとう。愛美さん。」

「ところでテツ様。誰にも言わないのでレベルを教えて下さいませんか?」


そうよね。あのLV1226が一瞬で倒されたんだし私も知りたいわ。だってテツさんいつも認識阻害の指輪付けてるんだもの。


「私も知りたい。」

「ああ、今はまだLV2623だ。」

「まっ!」「うわ!」


まだじゃないわよ。もう。でも、私もそれ以上の強さにならないといけないのよね。魔王を倒すんだから。



数日が立ち、結局あの時、魔族の仲間割れが起こり、その仲間割れで傷つき弱った魔族を、男子3人が倒したことになったわ。

男子3人には、手柄を譲る代わりに黙っていてもらったのよ。


そして、私とテツさんはお見舞いで、アンとミミの病室に入った。

アンとミミは2人部屋だったわ。


病室に入るとアンとミミは、包帯でグルグル巻きだった。

そう言えばあの魔族の収束砲を受けたものね。助かっただけでも幸運よ。


「お邪魔します。」

「はい。あ、テツさんと真美子じゃねえか?お見舞いに来てくれたのか?」

「テツさんにゃ、よく来てくれたにゃ。」


アンさんなんで私を呼び捨て?


「ええ、あの時助けられなくてごめんなさい。」

「仕方ないにゃ。」「ああ、あれだけの強さの魔族だったから仕方がないさ。」

「そう言ってもらえると助かります。」

「でも、魔族が仲間割れでケガして弱ったところを止めを刺した、とか聞いたけどアタイ信じられないぜ。」

「そうだにゃ。あの魔族はLV1226だったにゃ、仲間割れでもケガする魔族じゃ無いにゃ。」


確かに現場にいて、あのレベルを見たらたとえ魔族が怪我を負っていても、倒せる訳が無いと思うわよね。


「でも、そうなんだから。」

「なんか嘘くさいにゃ。」「そうだぜ。テツさんがやっつけたんじゃないの。」


う、鋭い。

黙ったままだったテツさんが口を開いた。


「真美子、この2人の傷はどのくらい治るのにかかるんだ?」


いやテツさん私に聞かれても分からないから。


「えっと、アンさんミミさんどれくらいですか?」

「全治1か月だにゃん」

「そうそう、ここの回復魔導士がいやらしいから、入院と愛美さんの回復魔法で治療しているんだ。」

「それじゃ魔腐闘気の影響じゃないのね。」

「そうにゃ。」「ああそうだよ。」


そうよね。あの回復魔導士、べたべた体触ろうとするから嫌よね。


「それにしても、2人とも治りが悪いんじゃない?」

「そうなのにゃ。どうもあの魔法には何か呪いも混ざっていたのにゃ。」

「ああ、ふつうなら愛美さんの回復魔法でもっと治るんだけど呪いがな。」


呪いじゃ厄介ね。


「俺が、そのケガを見てもいいか?」


とテツさんが私に問いかけてきた。普通本人に言うものじゃなくて?


「ええ、アンさんミミさんテツさんに見てもらう?」

「それは是非ともにゃ。」

「え、テツさんが見てくれるのか?是非お願いしたい。」


あれ?なんか2人とも乗り気ね。だってテツさんの回復魔法なら、ほとんど触れないでも出来のよね。

と思っていたら。


「さ、ミミさんから見るよ。」

「はいにゃテツさん。」


とテツさんは、ミミさんに手をのばし。顔の包帯を取っていった。


「にゃぁん。」


と甘い声を出すミミさん。

私はちょっとムッとして言った。


「あれ?テツさん、回復魔法は別に外からエイ!ってやればいいんじゃないの?」

「いや、真美子、呪いがあるから、少し触ってみないと駄目だ。」

「そ、そうなの。」


触るから、私の許可を取ったのね。


テツさんがミミさんの顔を触る。


「にゃぁっ」


テツさんの手が数回光ったが、ミミさんの火傷後は、少しか良くならない。


「真美子、お見舞いのそのリンゴみたいな果実を取ってくれ。」

「はい。」


テツさんは、果実をミミさんに押し付けながら優しく手でミミさんの顔を撫でる。


「あ果物、冷たいにゃ。」


リンゴに何やら文字が浮かぶ。そしてテツさんの手が光る。たぶん昨日の治療と同じなら呪いを果実に移しているのね。


「にゃにゃ、痛みがひいてくにゃ。」


ミミさんの顔のケガが治っていった。


「ふうう。」


とテツさんが、ため息をつく。

この治療って見せちゃまずいんじゃない。絶対噂になるわよ。だって、そんな治療法見たことが無いわよ。


「すげえ、テツさんアタイにもやってよ。」

「ちょっとまって。」


ここは、口止めしておかないと。


「なんだい、真美子。アタイのは治せないっていうのか?」

「いえ、そうじゃなくて、この治療法は内緒にしてくれませんか?特にテツさんが治したなんて言わないで。」

「ああ、そう言う事か。それは黙ってるよ。あんな治療法見たことないもんな。」


と2人が言ったら、テツさんはやっちゃったみたいな顔をした。


「え?あ、そうか。でも真美子、アンさん、この治療方法ってこの世界に全くないのか?似た方法とか?」

「私の知る限りじゃないね。」

「そう、ないわよ。テツさん。気を付けないと目立つわよ。」

「そ、そうだよな。ちょっと、女の子が顔にケガしてたもんで、つい夢中になってしまったな。」


この間のしてくれた、私への魔腐闘気治療の方法もあとで注意しなくちゃ。


「それじゃ、テツさん、アタイにもお願いだよ。」


・・・・・・


と2人の顔は2つの果実を犠牲に治っていった。

もちろんこの果実は呪いを移したそうなので、廃棄したわ。


「テツにゃん。体も治療できにゃいか?」

「出来るけど、果実と時間が必要だし、その場合は全身俺が触ることになる。」

「大歓迎にゃ。」

「アタイもやってほしいい。」

「ちょっと待ってよ。呪い解除なら、もしかして回復魔導士が出来るんじゃなくて?」


そうよ。これ以上はダメよ。何が悲しくて私の目のまえで、テツさんが他の女の体を触りまくるのよ。


「ああ、アタイが、あの時一緒に行った女兵隊に聞いたんだけど、回復魔導士にべたべた触られた挙句、解呪に時間がかかるって言われ、まだ治ってないってよ。」


確かにそれは、嫌だわ。


「そうにゃ。これは治療にゃ。真美子はやきもちやくにゃら、見なければいいにゃ。」


なにいってるのよ。私がついてなかったら何するか分からないじゃない。たとえ、テツさんにその気が無くても、誘惑されたら分からないわ。


「そうだ、テツさんがその解呪を手伝うのはどう?」

「真美子、それこそ国に目立つんじゃないか?」

「そ、そうね。」

「テツさん、お金でもアタイの体でもなんでも用意するから、治療してくれよ。こんな体じゃみっともなくて嫌だよ。」

「そうだにゃ。わたしもお金と体を用意するにゃ。治してほしいにゃ。これじゃお嫁に行けないにゃ。」


と2人は、涙ぐみながら言った。そう2人は、泣き落としという奥義を放ったのだ。


あ、これはもうテツさんを止められそうにないわ。止めたら私、悪人だもの。


「わかった2人とも。俺と真美子は国を出るのでその資金を少し頂く、それが治療費だ。」

「ありがとう。」「ありがとにゃん。」


もう仕方ないわね。


というわけで、次の日、果実をたくさん用意して私の前でテツさんが、アンとミミの体を治療したわ。

もう、テツさんの手つきがすごくって、2人とも満足しすぎちゃってたわよ。


今夜、私もしてもらおうかしら。



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