表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
22/74

21 魔法騎士育成学園 特別教官”ジョン” 2

私とテツさんのいるところに愛美さんが近づいて来た。


「テツさん。次も1対8で模擬戦をしますか?」

「えーっと1対8で模擬戦は駄目そうですか?個別指導に変えますか?愛美さん。」


そうよ、個別指導の方がいいわよ。


「いいえ、魔族相手だとチーム戦をしなくてはいけません。ちょうどいい訓練になります。」


何言ってるの愛美さん。テツさん相手じゃみんな自信なくすわよ。たぶんテツさんのレベルLV1500は超えてるわよ。


「それじゃ次も1対8で模擬戦でいいかな。」

「はい。でも今度は、みんなで作戦をたてますので、少し待ってください。」

「わかった。」


と、愛美さんはみんなと作戦会議を始めるため、みんなを集めに行った。


私はこっそり、テツさんにレベルを聞いたの。テツさんのレベルはLV1601だったわ。




私は遅れてみんなの元に向かった。

愛美さんの周りにTクラスのみんなが集まっていた。


そして、愛美さんが進行役で会議が始まったわ。


「それでは作戦会議を始めます。質問ございませんか?」

「はい。愛美さん。”ジョン”は何者ですか?真美子さんとの関係は?」


ちょっと、オルテガムは何言ってるのよ。


「ちょっとオルテガムさん。先ほど言った通り、対魔族の模擬戦闘の作戦会議なので、余計なことは後にしてくださいませんか。」


そうよ。愛美さん流石。と思ってるとジョナソンが質問をする。


「指揮を執る者が必要ですけど、それは愛美さんですか?」


そうね。指揮を執る人が居なくちゃ作戦どうりに動けないわね。


「わたくしでも構わないけど。何方かいるのでしたらその方に指揮をお願いするわ。」


という事でみんなに多数決をしたけど、やはり指揮は愛美さんになったの。


「それでは、指揮はわたくしという事で、陣形は先ほど真美子さんが言った通り、マイルダさん、フラルウさん、ベガガさんは後方で援護魔法を、その他の人は半月形に取り囲んで攻撃で行きたいのですが、どうでしょうか?」


・・・・・・・・・・・


という様に会議は進み再度テツさんに模擬戦を仕掛けることになったわ。


ちなみに会議中で、結局”ジョン”ではなく”テツ”と私が話してしまい。偽名を使うのは止めになったの。


当然、後では、みんなに”ジョン”という事にしてもらうけど。もうなんか”ジョン”って呼び名は無理が多いわ。というか私が”ジョン”って言えないのよ。だめね。




総合運動エリアにテツさんが立つ。その周りを半月形に取り囲んで、後方でマイルダさん、フラルウさん、ベガガさんが一定間隔で立った。


そして、模擬戦が始まった。


全員の魔法攻撃をテツさんめがけて放つが、テツさんは今度は剣を数回振っただけで、この魔法集中攻撃を霧散させた。


そして、後方支援の3人以外が波状攻撃で交代に切り込んだけどすべて返り討ち。


後方支援の3人も瞬歩で近づかれあっという間に気絶。



こんな不毛な模擬戦を繰り返したの。


2回目3回目とテツさんは回を重ねるごとに、テツさんは手を抜いてくれたんだけど、5回目になるころには、テツさんはもう魔法も使わず、模擬専用の剣も使わなかったわ。


「みんなもう模擬戦は止める。次は個別講習に移る。少し休むように。」


とテツさんは大きい声で、みんなに言った。

みんなはその場で地面に座ってしまった。そうとう疲れてたみたい。

私は、テツさんの所に行った。


「テツさん。みんなはどう?」

「ああ、陣形もいいし、連携も出来てきたけどレベルが足りないな。」


それは、テツさんが私の4倍近くレベル差があるんだから。みんなは手も足も出ないわよ。


「それは、テツさんのレベルが高すぎるからじゃないの。テツさんの感覚がマヒしてるのよ。」

「うーん、そうかな。」

「そうよ。」

「あれだな、全員を”勇者試練のダンジョン”に連れて行けばいいかな?」

「テツさん全員に回復魔法掛けられるの?」

「それは無理。」

「それじゃ、誰か死んじゃうわよ。」


私だって”勇者試練のダンジョン”の試練は泣きそうなんだから、マイルダさん、フラルウさんは無理よ。他の男子も授業で打ち合った感じだと、耐えられるかどうか分からないわ。


と、そこに愛美さんが来た。


「テツさん、そろそろ個別指導をお願いします。」

「ああ、それじゃ愛美さん、順番に俺の所に来るように言ってくれ。」

「はい。」


と愛美さんはみんなの所に行ってしまった。

私も行こうかなと思ったら、


「真美子は俺の指導のアシスタントをしてくれ。」

「アシスタント?」

「そう、だって俺相手じゃ、みんなはどう倒されたか分かってない。だから、相手は同レベルか少し上のレベルがいい。」

「分かったわ。」


そうね、私だってどうやって気絶させられてるか分からないもの。



順番にテツさんが、私をアシスタント役として個別授業を行ったわ。


結構丁寧に教えていたので好評だったわ。とくに女性から・・・・・。


また私との関係も聞かれたから、夫婦にいずれなる間柄だと言っておいたわ。テツさんが強いので男子はみんな諦め顔になったけど。




授業が終わり、学食で食事をする事になったわ。

学食と言っても、貴族が多いので豪華な食事がでるの。

テツさんはビックリしていた。


で、今テーブルには、マイルダさん、フラルウさん、愛美さん、私、テツさんが座って昼食を取っているの。


「テツさん、真美子さんとラブラブだとお聞きしたのだけれど、本当でしょうか?」


な、マイルダさん、なに言ってるのよ。私がそんなこと言いふらしてたとテツさんが知ったら、テツさんが調子に乗るじゃない。


「えっと、その件にふがふが」


私が何とか誤魔化そうと思ったら、テツさんが私の口をふさいだの。


「え?マイルダさん、真美子がそんなこと言ったのですか?」

「ふがふが」

「そうですよ。それはもう自慢げに。ねえ、フラルウさん。」

「はい。マイルダ様。」


あ、もうダメ。テツさんにもろバレ。


「そうなんだ。」

「ぷはー!」


とテツさんは私の口から手を離し、ニヤケながら私を見つめたの。

ああ、当分話のネタにされちゃうわ。


「あら、そう言えばわたくし、真美子さんから、テツさんはキスお上手だとお聞きしましたわ。」


と愛美さんが追い打ちをかけたのよ。


「え、真美子そんなことまで言ってたのか?」

「そ、それはその。」


私は頬が熱くなり、下を向いてしまった。

もう、愛美さんまで、そんなこと言わないでよ。


「それで、わたくしもそのキスを教えて欲しいんですが、どうでしょうか?」


と愛美さんが、とんでもないことを言い出した。妻になる人間の前で何堂々と誘惑してるのよ。


「え、ま、真美子がOKを出せばいいけど。」


とテツさんは私を見る。

何言ってるのよ断んなさいよ。

私は無言でテツの腕を抓ったわ。


「いてて。」

「愛美さん。私のテツを誘惑するのは止めてください。」

「あら、わたくしは、教えて欲しいと言っただけで、別にわたくしの目の前で、真美子さんとテツさんがキスして見せてくれればいいのですよ。誘惑なんてしてませんわ。」


なんですって!そう言う手で誤魔化したの?くっ!意外と女狐ね。


「お、その手があったか。じゃあ見ておけ。」


とテツさんは何を乱心したのか私を抱き寄せた。そして、


「んん!」


とテツさんの唇が私の唇を押えた。


「まあ!」「あらー!」「やん!」


となにか聞こえていたが、私は身動きできずにというか、さっきの愛美さんの顔が頭に浮かんだので、見せつけてちゃおうかなと思って、目をつぶって身を任せてしまったの。

それがいけなかったわ。


テツさんの舌が私の口に入ってきた。

さっき食べた肉の味がする。

肉の油で良く舌が滑る。


くちゅん。


「んん。」


つい、私も舌をテツさんの舌にからませた。

もう肉の味はしないが油でつるつるする。

感触が心地いい。

私はもう周りが気にならなくなっちゃった。


「ふんぁ。」


私はテツさんに胸を押し付け更に接近した。

そして、私からテツさんの口に舌を入れ込んだの。


くちゅ。


「んん」


そんな感じで私はテツさんを味ったの。


少しして、私とテツさんは唇と唇を離し見つめ合った。


「こほん!もう十分ですわ。良い勉強になりました。」


と愛美さんの声がしていた。


私はぼーっとしながら、周りを見回したの。


そうしたら、私とテツさんの周りに沢山の生徒が集まっていたわ。

私はもう顔が熱くなるわ、目が泳ぐわで大変だったわよ。


テツさんは、何故か平然と残りの食事を食べ始めたの。

それを見て周りの生徒は、自分のテーブルに帰って行ったわ。


マイルダさん、フラルウさん、愛美さんは、そのあとテツさんを見つめていた。ちょっと気に障ったわ。

だって、普通あそこまで見せつければ、諦めるんじゃない?あの3人の目は、獲物を狙う目に近いわ。気を付けないと。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ