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女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
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19 魔法騎士育成学園 告白

私は、宿屋に帰り、テツさんをマイルダさんとフラルウさんに紹介する話をしたの。


でも、休日は、”勇者試練のダンジョン”で私のレベルアップをする日だから、テツさんは平日の昼に魔法騎士育成学園に行くと言い出したのよ。

魔法騎士育成学園内で、私に悪い虫が付いていないか見たいらしいわ。そう言われたら反対できないじゃない。


イケメンの話とかしちゃったから気になっているのか、それとも、スケベ心で学園の女子生徒を見てみたいのか分からないわ。

くう、テツさんに真偽眼が働かないのが厳しいわ。


とりあえず、愛美さんにテツさんが行ってもいいか、相談してからになったわ。




次の日、愛美さんにテツさんがこの学園に来ても大丈夫かどうか相談をしたら、学園長に相談してくると言って、行ってしまったの。何を相談するのかしら?


お昼に愛美さんが戻って来て、食事をしながら、テツさんの件について話し始めたのよ。


「真美子さん、テツさんが学園に来る件ですが、やはり部外者が立ち入るのは不味いという事になっていますわ。」

「そうなんですか。ではほか・」


私が言い終わる前に愛美さんが口を挟んできた。


「で、特別教官”ジョン”さんで来ることならOKみたいですわ。」

「え、特別教官?」

「ええ、ですから、3日後に特別教官”ジョン”さんがTクラスに来るという事に決定しましたのよ。」


え?決定したって、勝手に決めちゃったの愛美さん。


「そ、それは決まりなんですか?テツさんの返事も聞いてないですよ。」

「あら、魔法通信機で掛けたら、いい返事が頂けましたよ。」


なん、で、というか魔法通信機持ち歩いてたの?帰ったら聞き出さなくちゃ。


「それって、本当ですか?」

「はいそうですわよ。でも、良かったですわ。わたくしも以前からテツさんに教えてもらいたかったから。ああっ、テツさんに教えてもらえるのね。」


と愛美さんはうっとりとした顔をしていた。

不味いわその凶器のおっぱいでテツさんに抱き付かないでほしいわ。どうにかならないかしら。


「えーと断っちゃだめですか?」

「え?だって、テツさんTクラスの男子生徒に剣技を教えるって張り切ってましたわよ。」


あーあ、それ、絶対私に悪い虫がつかないようにする為だわ。

結構テツさんって、やきもちやきなのかも、そういう理由なら仕方がないわね。




その日の放課後、私は早く帰ってテツさんに色々話そうと思い、帰る支度をしていたわ。

しかし、オルテガムに呼び出され校舎裏に行ったの。何かしら、まさかね。


校舎裏はもう夕焼けで、辺り一面オレンジ色に染まっていた。


私とオルテガムは校舎裏で向き合った。


足元には長い影が伸びている。


「オルテガムさんこんな所に呼び出して何の用でしょうか?」


と少し私は冷たく言う。


「あ、あの真美子さん、好きです。ぼ、僕と付き合って下さい。」


と頭を下げてオルテガムは言った。


真偽眼は正を示している。


告白なんて初めてよ。もう、心臓がどきどきしちゃってる。

むかし、イケメンにこんな場所で告白されたいと思っていた頃もあったのよ。


でも私にはテツさんがいる。テツさんには数えきれない恩も愛情もあるの。

それにオルテガムはマイルダの思い人なのよ。


「ごめんなさい。わたし、結婚相手がいるの。」

「そ、そんな。」

「落ち込まないで、オルテガムさんは素敵な人よ。それに、オルテガムさんには、クラスにオルテガムさんを思っている人がいるの。」

「え?僕を思っている人?」

「そうよ。美人の女性よ。それじゃ。」


と私が帰ろうとしたら


「待ってくれ、真美子さん、もしかしてその女性に遠慮しているのかい。遠慮しないでくれ。」

「遠慮してないわ。」

「そ、それに、結婚相手なんて嘘を言って身を引いているんだろ。真美子さん。いじめとかあるんなら僕が解決してあげるから。」


えっと、なんかしつこいわね。


「結婚相手なら、後で紹介してあげるわ。」

「なん!僕はこの国で2番目の大貴族なんだ。その結婚相手なんか別れてくれれば、裕福な暮らしをさせてあげるよ。」


なんか残念だわ。権力とか言ってる辺りで幻滅よ。貴方の力じゃないじゃない。

そうね。何か穏便に諦めさせる方法は、そうだわ。


「私は勇者、いずれ魔王を倒しに行くのよ。権力や裕福で魔王が倒せるの?」

「え?魔王を倒しに行くのか。召還された勇者達は、みんな諦めてるって聞いていたけど。」

「残念。私は諦めてないわ。それじゃ。」


と私は振り返って歩き始めたら、


どてどて!

「いて!いて!いて!」


と脇の木の裏から、クラス残りの男子全員が転げて飛び出してきたわ。

そして、その飛びだして来た木の裏にはマイルダとフラルウもいたの。


やだわもう。見てたのね。

今度探知の魔法も覚えなくちゃ。


その日帰った私はテツさんに、オルテガムから告白された事を言ったら、”そいつ後でしめる”とか言い始めたの。

やきもちね。なんかいつもは私がやきもちやいてるんでいい気分だったわ。


でも、本当にオルテガムに危害を加えちゃまずいから、キスして抱き付きながら、止めるように説得したの。

そうしたら、テツさんご機嫌になったじゃない。結構ちょろいかも。


魔法通信機については、今日はお金稼ぎ用のダンジョンだったから、昼に帰っていたらしいわ。だから、愛美さんの通信に出れたそうよ。





次の日、学園でジャックにプロポーズされ、


その次の日はベガガにプロポーズされた。


なんか告白の順番を決めてたみたい。どっちも断ったわ。


2人ともオルテガムの告白見てたのに、何で玉砕覚悟で告白するんだろう。

でも、3人もの男性から告白されるって、なんだか悪くないわね。


私は、振った3人には悪いけど、その日はニヤケ顔で宿屋に帰ったわ。

乙女ゲームの主人公ってこんな感じなんだわきっと。




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