表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
17/74

16 囚われのクラスメイト

その後また、私はテツさんとレベル上げに励んでいたわ。


午前は、テツさんとの剣の打ち合い。午後は”勇者試練のダンジョン”で木人やゴーレム、宝箱のガーディアン等を倒していったの。

私のレベルはぐんぐん上がって、今ではLV397になっていたわよ。


だって、テツさんのやり方が無茶苦茶なの。

戦闘中、後ろからテツさんに回復魔法かけまくられて、私が怪我しようが戦闘の継続をさせられたわ。まるでゾンビの戦い方よ。

だからレベルが挌上の相手にガンガン切りまくったわ。そのせいでレベルが急上昇。あと覇者の剣のおかげもあるわ。


そして、あと入学1週間に迫ってからは、テツさん、通常の戦い方に戻してくれた。やっぱり今までが危ない戦い方だったみたい。




”勇者試練のダンジョン”から帰ると、部屋のドアに手紙が差し込まれていたわ。


差出人は、佳奈美さん。クラス転移で残っている最後の弱小パーティのリーダーよ。


手紙の内容は、要約すると”パーティの佑里香が荻原光と間藤真紀羅のパーティに捕まって帰ってこないので一緒に手伝ってほしい。話がしたいので、今晩、町はずれの空き家の近くに来てほしい。”との事だった。


「テツさんどうしよう。」

「罠じゃないのか?」

「でも、罠じゃなかったら?」

「その佳奈美さんにカリでもあるのか?」

「ええ、数カ月前、私達のパーティが困ってた時、助けてくれたの。」


私はうつむいた。助けに行きたいけど、罠だったら危険よねと考えていたら


「そうか。それじゃ、これを身に付けてくれ。」


とテツさんは、宝石の付いた。ネックレス2つと指輪をくれたの。


「これは?」

「1度だけ使える最上級魔法防壁が出るネックレスと1度だけ上級回復魔法が使える指輪、そしてレベルの認識阻害ネックレスだ。ダンジョンで見つけた。」


とても綺麗だったわ。私はつい指輪を薬指にはめちゃったの。

でもこれをくれたってことは助けに行くのよね。


「真美子、それじゃ行くぞ。」

「はい。」

「真美子も、LV397だ、そろそろ、あの程度のヤンキーとイケメンくらい倒せなくちゃな。」

「そ、そうね。」


そうよね。あの2人と私のレベル差は190くらいあるんだし。


そして、私とテツさんは町はずれの空き家の近くへ向かった。





町はずれの空き家の外には、佳奈美さん、佑里香さん、他2人の女性が体を縛られ、口をふさがれ転がされていた。

もう、体力が無いのかあまり動かない。


その横に、荻原光と間藤真紀羅、そしてそのパーティ6人がいた。


事前にテツさんが周りの人物や反応を魔法のサーチや索敵で調べたわ。

それで、不意打ちとかが無い事を確認してから、私とテツさんは荻原光と間藤真紀羅の前に出て行った。


作戦は、”私が引き付けて、テツさんが隙を見て転移で4人の安全を確保する”こと。


「おー!ようやくおでましか!待ちくたびれたぜ。」

「ほんとだよ。遅いんで。この子たち、手を付けちゃおうかと思ってたよ。」


と荻原光と間藤真紀羅が話してきた。

私は、一歩前に出て睨みつけ、


「佳奈美さん達を離して!」


と叫んだわ。


「いいぜ、ただし、俺達と勝負しな。そこのおじさん!」


えっと、テツさんが戦ったら転移が出来ない、私じゃ助けられないじゃない。

そうだ。私が勝負受けちゃえ。テツさんが居るから何とかなるわ。

と思い私は言った。


「私が勝負を受けるわ。」


それを聞いて、テツさんは慌てた。


「ちょっとまて、真美子何言ってるんだ。」

「大丈夫よテツさん。力を見せつけた方が後々都合がいいから。」

「なんだと舐めやがって!」


そして、私は小声で「4人をテツさんが助けたらテツさんに戦いを代わるから。」と言ったわ。

テツさんは「分かった。」と小声で返した。


「おい、こそこそしてねぇで、前に出ろ、俺が相手してやる。」

「あら一人でいいのかしら?」


私は間藤真紀羅を挑発したわ。


「てめー!」


といって、間藤真紀羅は斬馬刀で私に切り込んできた。


ザン!


私はその斬馬刀を躱しながら周りをみたわ。


荻原光とパーティ6人は、テツさんを警戒して人質のまわりから動かないのよ。

テツさんも人質に転移で近寄れずそのままだったわ。


結局、私と間藤真紀羅の一騎打ちが始まったの。


間藤真紀羅は”ストーンニードル”を放ってきた。


ドュルーンン!


私はそれを躱したわ。

躱した先に間藤真紀羅の斬馬刀が切り下ろされてきた。


ザンン!


しかし、私には、かなりその斬馬刀の振りが遅く感じられたの。

私は、斬馬刀を躱して覇者の剣で切ったわ。


シュン!

ズパッー!

「ぎゃぁー!」


間藤真紀羅の左腕は2の腕から、左足は太ももから切断され、血が噴き出た。


ザザーン!ごろごろ。

「イデェー!」


と間藤真紀羅が地面に転がった。


そして、その場の全員の視線が間藤真紀羅に集まったのよ。そうテツさんを除いて。


荻原光が叫んだ。


「馬鹿な!俺たちはLV230台だぞ。そのおっさんならともかく、どうなってるんだ。」


荻原光のパーティ6人も目を見開いて私を見ていたの。


いつの間にかテツさんがその7人の後ろに立っていて、テツさんは人質4人にそれぞれ魔法防壁を球状に展開した。

それに気が付いた荻原光は、テツさんから距離を取った。荻原光のパーティ6人も同様にテツさんから距離を取り始めた。


「てめー!くそっ人質が!」


テツさんは、手を荻原光にかざした。


でも、そこに荻原光のパーティの佐由良という召喚術を使う元クラスメートが割って入ったわ。

テツさんは、手をかざしたまま魔法を撃たなかったの。女性だから途中で撃つのを躊躇ったみたい。


そして、佐由良は手をかざし魔法防壁を展開した。

更に、佐由良の頭上には大きな召還魔法陣が光り始めた。


「来たれ!2首蜥蜴!」


召還魔法陣から2首蜥蜴の足が現れ始まり、ついにはテツさんの前に2首蜥蜴が姿を現した。


結構な大きさだ。高さ3メートルはある体に、首が2本ついてる。


『大丈夫かな?』と思って見ていると、テツさんは私に言った。


「真美子!戦ってみるか?」


何よさっきは心配したくせに。あ、そうか、4人の安全が確保できてるから今は存分に戦えるからね。まあ、さっきも存分に戦っちゃたけど、と私は思った。


「テツさん、その蜥蜴のレベルはいくつ?」

「LV320だ。」

「分かった戦ってみる。」


と私は言って、その2首蜥蜴瞬歩で近づき切り込んだ。


2首蜥蜴は、口からなにか放とうとしていたみたいだけど、でも私の方が速いわ。


シュン!シュン!

スパーン!


と私は”燕返し”を使った。

2首蜥蜴の首が1つ、宙に舞ったわ。


ぎゃわああああ!


と残った蜥蜴の首が叫ぶ。


ザン!

ぶしゅ!


と、私は止めを刺したわ。


しかし、手ごたえが全然無かったわね。私が強くなったんだわ。


たぶんこの召還魔物は切り札だったようだわ。


そして、周りを見回したら、


間藤真紀羅と荻原光、その他パーティ6人は全て気を失っていた。

間藤真紀羅の傷からは血が止まっていたの。血止めされていたみたい。


「真美子、こいつらを縄で縛るから手伝ってくれ。」

「はい。」


どうやら、テツさんが片づけてくれてたみたいね。



その後、魔法通信機で愛美さんに連絡して、警備兵を呼んでもらった。

間藤真紀羅と荻原光、その他パーティ6人は、城の牢獄の中に入れられたわ。


助けた、佳奈美さんら4人のパーティは、私とテツさんにお礼を言って帰って行った。後で、お食事を御馳走してくれるらしいわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ