表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
15/74

14 ダンジョンでレベル上げ 1

今日から魔法騎士育成学園に入学するまでの1か月間、私はテツさんにレベル上げをしてもらうことになった。


まず、私の能力を聞かれたの。


私の今のレベルLV180で・・・・・・・・とテツさんに説明したら、”勇者の腕輪”と”光の剣”について詳しく教えて欲しいと言われたわ。


”勇者の腕輪”は、勇者の証で、魔族と戦う時、闘気を聖闘気に変えてくれるの。

”光の剣”はその名の通り、闘気か魔力でレーザーソードみたいな剣を作る能力なのよ。


”光の剣”は利点と欠点があって、利点は魔力または闘気をつぎ込めばつぎ込むほど、威力が大きくなるし、長さや形が変えられるの。欠点は、魔力や闘気の消耗が激しいの。”光の剣”を作ってるだけでも、どんどん魔力か闘気が無くなっていくわ。


と説明したところ、テツさんがレベル上げの方針を決めるから質問に答えてと言ったのよ。


「真美子は結局、魔法がダメで、その他、遠距離攻撃方法もない。攻撃は剣で切るのみ。でいいかな?」


と言われると身もふたもないけど、そうよ。だって、パーティで攻撃・防御とかを分担してたんだもの。


「はい。そうです。」

「防御はどうしてた?」


防御っていったら、実はほとんんど沙希任せだったわね。


「パーティの子に魔法で、あと、敵の魔法なら剣で切れるわ。」

「ほうそれは凄い。あとは?特殊なのは?」


あ、褒められちゃった。そうなのよ。わたし前から魔法は剣で切れたのよ。

特殊能力は”光の剣”よね。そう言えば1度だけ防御に使った事あったわ。


「”光の剣”で少しなら広げたりして防御できます。」

「なるほど。では、剣を中心にレベル上げをしていこう。」

「はい。」

「それじゃ町の外れの草原で、剣を中心に俺と型の練習、そして打ち合いをしてからダンジョンに行くよ。」


え?ダンジョンってもしかして、


「え?ダンジョンて私が昨日話した”勇者試練のダンジョン”じゃないわよね。」

「いや、そこだよ。」

「あそこ辛いわよ。」

「1ケ月しかないから仕方がない。危なくなったら俺が助けるよ。」

「本当に助けてよ。以前酷い目にあったんだからあのダンジョンは。」

「はいはい。それじゃ行くよ。」

「なんか、テツさん不親切。」

「いや、不親切とかじゃなくて、例えば俺が居ないときでも、真美子には1人で身を守れるくらい強くなってもらいたい。」


なんか真剣に言われたわ、まさかテツさん、いなくならないわよね


「わかったわ。でも、ずっと居なくなるって事ないわよね。」

「ああ、もちろんだよ。」




テツさんは転移ゲート魔法陣を用意してくれていたので、私達は町の外れの草原の近くに転移したわ。


「それじゃ少し、剣の型の練習をするから、俺についてやってみて。」

「はい。」


とテツさんが剣を振るうのと同じ動作を私は真似した。


「テツさん。」

「どうした?」

「習っていない、剣の動作があるのだけど。これ何流なの?」

「柳生島流だ。」


なにそれ?聞いたことないわ。


「聞いたことないわよ。その流派。」

「そうか、じゃあ分かる所まででいいよ。」

「何処で習ったのよその流派?」

「ほなかからだ。」

「え?ほなか、それって確か、2番目の妻になる予定の方?」

「そうだ。最初は俺より強くて、何べんも切り刻まれたんだぜ。今じゃもう昔話だけどな。」


と寂しげにテツさんは言った。


「そのほなかさんて、レベルいくつだったの?」

「確か最後に試合した時はLV332で剣技LV81だったな。」

「な、そんなに強かったの?」

「ああ。」


今の私じゃ簡単に負けちゃうわ。というかその人に会ったら叩き出されちゃうよ。

少なくともそのほなかさんより強くならなくっちゃね。


「マイラさんのレベルは?」

「マイラは、確かLV200もなかったな。」


よかった、とりあえず敵はほなかさんね。

よし、先ず敵を知らなくちゃ。


「テツさん、もう一度、柳生島流を教えて下さい。」

「お、真美子やる気出たな。よし。」


と午前中は剣の型を練習したわ。


午後は、テツさんとの打ち合いをしてからダンジョンに行く事になったのよ。


カイーン!

ギン!

シュン!

ガキャン!


と私が撃ち込む剣を、テツさん受けたり流したりしていた。


「ストップ!」

「はい。」


打ち合いを止めテツさんは私に近づいた。


「真美子は、もしかして、闘気か魔力を剣に纏わせて使ってる?」

「え?、分からないわ。そんなこと出来るの?」

「うーん、無意識に使ってるのか。」

「え?」

「分かりやすくするとこれが普通の状態の剣、そして、これが魔力纏わせた状態の剣、最後に闘気を纏わせた状態の剣。」


テツさんの説明を聞きながら、剣を見ていたら、うっすら光ったり靄が見えたりした。


「へえ、そうすると、剣は強くなるの?」

「そうだ。真美子はこの技を無意識に使ってるから、魔法が剣で切れるんだ。今度は意識して出してごらん。」

「はい。」


私もテツさんみたいに剣に魔力や闘気を込めてみた。そうしたら、少し光った。たぶん”光の剣”で似たような感触を知っているから出来るんだわ。


「出来ました。テツさん。」

「そうだ。真美子は才能あるよ。この技はなかなか難しいんだぜ。」

「へえー!そうなんだ!」


私はこの世界に来て、初めて才能があるとか言われちゃったので、すごくいい気分だった。

そう、今までは、魔法もろくに使えない勇者って馬鹿にされてきたんだもの。


「その技が使えるんなら、大丈夫だな。」

「何が大丈夫なの?」

「ダンジョンだよ。今からいくぞ。」

「え?明日にしようよ。」

「うーん、真美子のその技の威力も知りたいから、行こう。」


なんかテツさん凄く期待してる感じ。仕方ないわ。付き合ってあげるわよ。


「分かったわ。」

「よし。」


とテツさんは、転移ゲート魔法陣を出して、2人は”勇者試練のダンジョン”へ転移した。





”勇者試練のダンジョン”


この世界は魔王がとても強いので、勇者を鍛えるために神がダンジョン製作者に依頼して作らせた効率よくレベル上げが出来るダンジョンと言われているの。


木人からゴーレムなどがとにかく大量に出てくるのよ。未だ攻略したものはいないので、地下の100階以下は不明なの。


また、ここの木人や岩ゴーレムなどはあまり金にならないの、だから攻略自体する人が居なくなっちゃたのよ。



私とテツさんは”勇者試練のダンジョン”の一階に入った。


入るとすぐに広間になっている。


床の中央に立つと、大量の木人が現れて、私とテツさんを取り囲んだ。

木人のレベルはLV50前後だけど、この階はこの大量の木人を全て倒さないと下の階が開かないのよ。


ザン!シュン!ズバ!ガキ!ダン!・・・・・・・


と私とテツさんは、魔力を纏わせた剣で木人を片っ端から切り始めた。


私は驚いた。前このダンジョンに来たときは、凄い苦戦したのに、今日は簡単に木人を剣で切断できる。

確かにレベルも上がったけど、それよりたぶん、この剣の技のおかげね。”光の剣”のようにスパスパ切れるわ。しかも、魔力も闘気もほとんど消費しない。


そして、すべての木人を私とテツさんは倒した。


「はあ、疲れたわ。」

「どうだ。真美子、このくらいなら楽勝か?」

「楽勝じゃないけど。なんとか大丈夫よ。」

「それじゃ、明日からこのダンジョンでレベル上げだな。」

「わかったわ。テツさん。」


奥の地下2階の出入り口の横に、カードが出ていた。

私はテツさんにそのカードを渡した。


「はい、テツさん。」

「なんだい?このカードは。」

「このダンジョンの攻略成果が記録されるわ。ダンジョンを作った人が用意したものらしいわ。」

「へえ、便利なのか?」

「ええ、このカードアあれば、1階の出入り口の横の特殊な転移ゲート魔法陣で、攻略した階を自由に選べるのよ。」

「それは便利だな。」

「真美子は、取らないのか?」

「私は、ほら、以前のがあって、3階まで攻略済みよ。」


・・・・・・・



そしてその日は、もう遅いので宿屋に戻ったわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ