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女勇者:真美子  作者: コクテン8
プロローグ
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タイトル変更

私の名は、山根真美子

高校2年生。

公立学校に通っている。


私は、遅刻ギリギリでHRに入った。


あ、珍しく不登校の吹雪裕也が来てる。


吹雪裕也は結構イケメンなので、女の子に隠れファンがいるの。

私のタイプじゃないけど。

吹雪裕也は、性格も特に悪そうじゃないのだけど男子にいじめられて不登校なのよ。

イケメンだからいじめにあってるのかしら。


最初の授業は英語の時間。


昨日は、遅くまで映画見ちゃったから眠いわ。


その映画の内容は、悪魔に狙われた少女が、イケメンとおじさんのコンビに助けられるお話。

でも、イケメンは実は彼女付きで女ったらしなの。


そのヒロインの少女はイケメンに口説かれて最初はメロメロだったの。

でもね、ヤンデレ彼女が出て来て刺されたり、肝心の悪魔が来てもイケメンは逃げちゃったりしたの。


しかし、そのコンビのおじさんが少女を助けてくれたのよ。

実はおじさんには死んでしまった妹が居て、そのヒロインの少女を妹のように見てたの。


悪魔からの逃避行の中、少女とおじさんは恋に落ちてしまうの。

そして、少女はおじさんと協力して悪魔を倒し、ハッピーエンド。


結構感動したわ。でも、現実にはないわよね。

確かに危険な悪魔なんかいたら強い人がいいけど。

現実は、やっぱりイケメンかもね。


とボッと考えていたら、


吹雪裕也が突然立ち上がり、ぶつぶつと呪文のようなものを唱え始めた。


みんな、唖然としたわ。吹雪裕也はとうとう気が触れたのかなって。


だけど、その呪文に呼応して、教室の床全体で輝き始めたの。


そして急に暗くなり、上下左右の感覚が消失したわ。


・・・・・


次に気づいたとき、真っ白い天井がある床に、わたしは寝そべっていたわ。

周りを見ると、わたしと同じように、クラスのみんなが床にいた。


「魔法陣を使って来た者たちよ。異世界で叶えて欲しい願いは何であろうか? ここは狭間の空間、我は異世界神なり。」


と頭に直接響く声が聞こえたの。



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