大学生×女子高生
ジャンルは【ほのぼの&恋愛?】
みっじかーいです
オレは普通の大学に通うごく普通な大学2生。橘 隼人。バイトが終わり一人暮らしをしている部屋の前に立ちドアを開けようとすると、違和感を覚えた。
「鍵が開いている」
強盗かそれとも『あいつ』か。慎重に部屋の中に入るとリビングには強盗でも心配性な母親でもなく、魔女のコスプレをした女が突進して来た。
「ハッピーハロウィーンでーす」
こいつは近くの女子校に通う高校3年生の倉橋 唯。
「お前に家の鍵を渡した覚えは無いんだか」
「そんなのは愛の力でなんとかなりますよ!」
愛とかなんとか言ってるが、ピッキングしたなこいつ。オレは唯の突進を躱して部屋の中に入る。唯との出会いは忘れたが一応、オレはこいつの彼氏だ。
「ハロウィンの日にコスプレするのは一般常識です」
「お前は毎日、コスプレするだろ」
とまぁ、ハロウィンでも平日でもこいつは何かしらのコスプレをする。理由は知らん、誰か知っている奴がいたら教えてくれ。
「ハロウィンです!お菓子くれなきゃいたずらします」
「はいよ」
オレはカバンからコンビニで買ったチョコレートを唯の口の中にねじ込んだ。
「そこは、口移しで…」
「オレはそういうことはしねぇよ」
ハロウィンだからと言ってオレ達は特別なことはしない。あえて言うなら、唯が魔女のコスプレをするだけ。
毎日、ベタベタうっとおしいがオレは唯に会えるだけで充分だ。
次のお話で最後です