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可愛いウィニー  作者: 梨香


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13/17

13  最初の飛行訓練は大失敗

 春めいてきた頃、ウィニーは大型犬からポニーくらいに成長しました。


 師匠は小柄な少年なら乗せて飛べるかもしれないと考えます。


『ウィニー、人を乗せて飛べるか?』


 ウィニーは少年が大好きなので、きゅるるっぴ! と答えました。


『では、実験してみよう!』


 竜舍の前でウィニーに少年はまたがってみます。


 ウィニーも乗りやすいように、伏せてくれましたが、首しか持つところはありません。


『しっかりつかまってね!』


 ウィニーに言われるまでもなく、少年はしっかりと首にしがみついています。


 バタバタと羽根を動かして、ウィニーは空に舞い上がりました。


『一緒に空を飛んでいる!』


 ウィニーは嬉しくて、学校の上をぐるりと回りましたが、少年は首を持っていると下を向くので地面がぐるぐるして、目が回ってしまいました。


『ウィニー! すぐにおりて!』


 せっかく少年と空を飛べたのにと、ウィニーは残念に思いましたが、気分が悪くなったのに気づいて降りました。


 急いで着地したので、後ろ脚で座った体制です。


 ごろんと、少年は背中から尻尾の方へと転がり落ちてしまいました。


『大丈夫?』


 師匠もケガはないかと心配しましたが、着地した後なので大丈夫でした。


「すぐに降りてきたな?」


 少年は下を向いた態勢だったので、眼が回ってしまったのだと、少し気分が悪そうな顔で答えました。


 初めての飛行訓練は大失敗でした。


『きるるるるる……』一緒に飛びたいとウィニーは悲しそうに鳴きました。 

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