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可愛いウィニー  作者: 梨香


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12/17

12  風に乗って飛ぶウィニー

 冬になるとウィニーの世話をしてくれる竜舍の係も決まりました。


 猫ぐらいだったウィニーは中型犬ぐらいに成長しています。


 朝、少年はウィニーの為に窓を全開にするのが日課です。


 窓枠に器用に飛び乗ると、そこでは羽根を広げられないので、いったんは外に蹴りでてから飛び始めます。


 少年が魔法学校で勉強している間は、ウィニーは竜舍で過ごすことが多くなっていました。


 狭い部屋で少年の帰りを待っているより、広い空を飛んでいる方がウィニーの為になるからです。


 空を飛ぶウィニーは気持ちよさそうで、少年は一緒に飛べたら最高だろうなぁと溜め息をつきながら、授業を受けます。


 昼からの師匠との魔法修行の時間は、ウィニーも一緒です。


 ウィニーは風の魔法体系に属しているので、少年と一緒に修行します。


『ウィニーはすぐに魔法の技を覚えるなぁ』


『くぴくぴ』とウィニーは喜びます。


 すぐに魔法の技ができるウィニーを真似して、少年も頑張らなければいけません。


 師匠と少年は竜舍の係と相談して、ウィニーを少しずつ長い時間飛ばす計画をたてました。


 魔法学校の人達はウィニーの飛行をうっとりと眺めますが、まだまだ竜は悪い生き物だと誤解されています。


「人々がウィニーを怖がらなくなれば良いのに……」


 少しずつ見慣れて貰うのも、ウィニーを飛行させる目的の一つです。


 

 ウィニーはどんどん大きくなり、少年の部屋では羽根も伸ばせなくなりました。


 身体は大型犬ぐらいになり、羽根は片方だけで大人が両手を広げたほどになったからです。


『きゅるるるる……』


 ウィニーは雛竜の時からずっと少年と一緒だったので、竜舍で寝るのが寂しく感じます。


『毎日、ウィニーと会いに行くよ』


 それは信じましたが、ウィニーはもっと少年と一緒にいたかったのです。


『乗せて飛べるよ!』


 まだ大型犬ぐらいのウィニーが自分を乗せて飛べるのか? 少年は少し考えて師匠に相談することにしました。


 なぜなら、少年もウィニーともっと一緒にいたかったからです。

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