姉の事情
私は、ショタコンだ。
ショタコンとは、少年を対象に抱く愛情・執着のこと、またはそのような感情や好みを持つ者のことを指す造語(Wikipediaより抜粋)、である。
つまり、私は幼い男の子が好きだ。
彼らに私が抱く感情は、恋愛感情などと言う汚れた感情ではない。彼らは私の可愛い天使だ。ちびっ子達がきゃっきゃしている風景は私の癒しとなっている。
話は少し逸れるが、私には弟がいる。十年前、母の再婚の際に、相手の連れ子で8才の義理の弟が出来た。そう、ショタだ。
名前は、正太郎。ショタコンの語源となった名前と同じである。
17才で既にショタコンを患っていた私は、それはそれは喜んだ。
いつもは信じていない神様に感謝すらした。
そして、私は正太郎を可愛がった。現実のショタに、おねぇちゃんって呼んで貰える。しかも、義理ではあるが自分の弟だ。可愛くないはずがないじゃないか。
正太郎が美少年だった事も私のショタコンを悪化させた原因かもしれない。
おねぇちゃん、結婚しよ、なんて、こんな可愛い子に言われたら、頷くしかないだろ? 頷いて、大きくなったらねって言うだろ?
しかし、それが良くなかった。ショタはいつまでもショタではない訳で。
「姉さん、結婚しよ」
「いつも言ってるけど、しないから」
「俺、18になったよ。結婚出来る歳なんだよ。もう大きくなっただろう?」
「そういう問題じゃない」
8才だった正太郎も、今では、18才だ。あの可愛かった美少年が、十年でイケメン美青年。……時間は残酷だ。
懐いていると思っていた弟が、いつの間にか、おかしな事になっていた。
嗚呼、神様なんていやしない。




