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覇道戦記  作者: ガンマニ
3/12

第二話 新たな力

マオ・アマツ

自分の住む場所と家族を失い殺人者集団「カースキラー」を追っているSランクハンター

未だ隠している力があるが本人は余り言いたがらない、基本的に戦闘は格闘手段が多い

ダン・バスティー

実家が武器・防具屋だが両親を何者かに殺害され今では一人で店を切り盛りしている

武器作りと昼寝が趣味で武器の手入れと昼寝は毎日欠かさず行っている

そんな二人が主軸の物語が今始まる・・・


「ダン!」

ハンターギルドでは今日もハンター達が仕事に精を出している

「zzz・・・」

「起きろ!今日はお前の為に付き合ってやってるんだぞ!」

「むにゃむにゃ・・・あと50時間・・・」

「せめて桁を一つ減らせ!それじゃ最低二日はぶっつけで寝続けている計算になるぞ!」

「あと100・・・」

「おいいいい!!!お前は飲まず食わずで寝続ける事に何か執念でもあるのかぁ!」

それを遠くから見ていた三人の女性がいた

「・・・あいつ、今じゃすっかりあんなんね」

「しっかしダンは良く寝るよね、かれこれ4時間は経つよ」

「あらあら、やっぱりダンくんはお馬鹿さんで可愛いわ」

「シズカさん、あいつのどこが可愛いんですか?」

「やっぱり馬k「馬鹿以外で頼みます」もうラキちゃんったらイジワル~」

三人が話しているとマオが三人の元へと寄ってくる

「見てないでアイツを起こすのを手伝ってくれ!」

「え~だってアイツねぇ・・・」

「ダンは一度寝ると起きるまで面倒なんだよね~」

「うふふ、うろたえるマオ君も可愛い~」

「シズカさんは少しは真面目に話を聞いてくれ!」

「はっ!メゾポタミぁ!」

訳の分からない事を言いながらダンがテーブルから涎を垂らしながら更に顔に跡を付けて起き上がる

「やっと起きたか・・・」

「俺今・・・変な仙人に魔法の言葉を言えば頭がよくなるって言われて・・・計られた!」

「仙人も引っかかると思わなかったと思うぞ!そんな訳分からん魔法の言葉言うなんてな!」

「マジで!くっそぅ文句言ってやる!もっかい寝る!」

「いい加減にしろおおおおおおおおおおお!!!」(ゴンッ!)

「そげぶうううううううううううううう!!!」


「だって酷いんだぜ、マオの奴がよ!俺のこと騙して昇級試験なんて受けさせようとするんだぜ!」

「お前を一々連れてくのが面倒くさいんだよ!実力あるんだから階級上げて一人でクエスト行けって言ってんだ!」

「しょうがねーだろ!ハンターランクの昇級試験って超面倒くさいんだぞ!」

「知るか!だったら俺に頼むな!こちとらお前の素材と鉱石調達にどんだけ時間割いてると思ってんだ!」

「うるせぇな!金は7:3でお前にくれてやってるだろうが!」

「てめぇは剥ぎ取りと石探しで大して戦って無いだろうが!」

「いいだろうがお前一人で十分戦えるんだから!」

「なんで普通にクエストやってるだけで金が減らなきゃいけないんだよ!せめて9:1にしろ!」

「それじゃ俺の儲けほとんどねぇじゃねぇか!」

「仕事に対して怠慢なお前が悪い!」

「なんだと!このドケチ!」

「ケチじぇねぇ!」

「「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・」」

二人がテーブルを挟んで睨み合っていると女性陣はさも鬱陶しそうにしている

そこに・・・

「なんだぁこのギルドは、騒々しい上に品性の欠片も無いな」

一人の甲冑を纏った男がギルド内全域に聞こえるような声で言う

それを聞き・・・

「あぁ!」

「んだとコラぁ!」

マオとダンの二人は猛烈に敵意をむき出しでその男を睨む

「おーおー一般庶民の貧乏なハンターは性格も貧しいな」

すると二人にシズカが耳打ちで伝える

「あれはアルケミア城の現王子キエラ・メキレルですよ、失礼な態度を取ったら・・・」

「王子だぁ!」

「ここは金持ち厳禁なんだよ!とっとと帰れ七光りの馬鹿息子!」

マオとダンの言葉にキエラの額に血管が浮かぶ

「そこの者は知らんが、マオ・アマツ、お前は我が王国に遣える国の認めたSランクハンターの筈だなのにそのような態度が許されると思っているのか?父上に言って貴様から免許であるハンターカードを剥奪するぞ」

「ふん、いつまでも親父の助けが無いと威張る事も出来ないお前に何が出来る!」

「貴様・・・」

マオの言動に我慢出来ず切りかかろうとするが実力差を考えると余りにも無謀すぎる

「(奴は仮にもSランク、いわば最強のハンターだ、そんな奴に勝てる奴などこの世に存在するかすら分からない、ならば・・・)」

思考を巡らせキエラはある提案をする

「そこのバンダナの男」

「あっ俺か?」

キエラに指を刺されたダンは思わず間の抜けた返事をする

「この私と勝負しようではないか」

「はぁ?なんで?」

「貴様が勝てば私の出来る限りで貴様の望みを叶えてやろう」

「マジで!?」

「ただし、負ければマオ・アマツと貴様のハンターカードを剥奪する」

「っ!?」

「キエラ!貴様俺との戦いから逃げるのか」

「悪いな、しかし、貴様とてこの私に手を出せば間違いなく牢獄に入るハメに会うぞ」

「くっ!」

「だが安心しろ、貴様とではなくこの男に決着を申し込む」

「ダン!断れ!こんな意味の無いこと・・・」

「ただし、断れば無条件でマオ・アマツのカードはこちらで破棄させてもらう」

「なにっ!」

「お前は国の王子である私に無礼な態度を取った、それくらい当然だ」

「くっ!下衆が・・・」

「さぁどうする?」

ダンは考えた素振りをしてすぐに答える

「ようするに、お前をぶっ倒しゃいいんだろ」

「ダン!」

「ふふ、それでいい」

「ただし、勝ったら俺をSランクのハンターにさせてくれ!」

「・・・まあいいだろう、勝てば父上に相談くらいはしてやる」

「おう、宜しく頼むわ」

「では、午後一時に王国の闘技場で貴様を待つ、来ないようであれば貴様の敗北とするから覚悟しておけ」

キエラが去った瞬間ラキとマオがダンに近寄る

「あんた馬鹿じゃないの!」

「お前はホントに馬鹿なのか!」

「まあまあ、勝てばいいんだからよ」

「おちゃらけた考えがダンらしいなぁ」

「ですね、ふふふ」

「クーちゃんにシズカさん!知らないの?さっきの奴はかなりの実力者なのよ!」

「まあそうじゃなきゃ七光りの馬鹿息子が俺に喧嘩なんか吹っ掛けてこんわな」

「お前がソレを言うか」

ダンの言葉にマオは若干呆れていた

「なんだよぅ!俺があんなのに負けるとでも!」

「そうは思っていないが、もし負けたら俺ら二人揃ってお払い箱だぞ。そうなったら俺の情報屋への資金はどうする」

「はっ?」

「・・・責任取れんのかって聞いてんだよこのアホ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

ダンの顔から余裕が消え、分かりやすいほどにダラダラと汗を流し始める

「だ、大丈夫だよ!ここに来たのは新しい新兵器を試す為だからな!それさえありゃあんな鼻持ちならねぇ金持ち坊ちゃんなんて屁でもなけりゃウンコでもねぇよ!」

「いやそっちは出さなくていいから、ってか汚ない上に関係ない事喋る位動揺してるじゃねぇか」

「まっ任せろって!最強の武器屋舐めるなよ!ほらここに新兵器も・・・」

背中に手を伸ばすがスカッっと聞こえそうな空振り感

「・・・どうした?」

「・・・家に忘れてきちゃった」

「とっとと取りに帰れこのポンコツ野郎!」


午後一時

ダンはキエラに言われた通り国王の所有している闘技場に来ていた

「ふん、聞いたら貴様武器職人という話ではないのか?」

「それがなんだよ」

「貴様のような奴が戦士の命を左右する物を作るとは、作ってもらった奴は可哀想だな」

「・・・へっ」

「何を笑っている?」

「グチグチつまんねぇ事ばっか言いやがって、こちとらテメェの御託聞くために来たわけじゃねーんだぞ」

「なに・・・」

「こっちはアイツと並ぶために仕事で来てるんだ、坊ちゃんの暇潰しに付き合ってられる程暇じゃないんだよ。とっとと始めようぜ!」

「いいだろう、貴様なんぞ訓練を重ねてきた私の敵ではない!」

二人の間にいる審判にキエラは視線で命令する

「勝利条件はどちらかが気絶するまで!相手の命を奪うことは敗北とみなす!始め!」

審判の合図とともにキエラは得意の魔法の詠唱を始める

「・・・行くぞ!」

詠唱を唱え終わった瞬間、身に雷を纏い光となって消える

「なっ!・・・」

「終わりだ!」

後ろに現れた時点でダンは反応できずキエラの鋭い剣技を受ける

「ぐあああ!!!」

それを見ていた観客席のマオとラキとクーとシズカは・・・

「あいつ、かなり出来るな」

「ええ、キエラの得意属性は雷、雷と言っても直接飛ばすより耐性を活かした超高速移動による剣技があいつの強みね」

「そんな、雷の速さで動かれたら普通の人間じゃ対応出来っこないよ!」

「ですが、ダンくんはそんな事で諦める程柔な人ではありません」

一撃を受けたダンは体を起こし立ち上がる

「流石に頑丈だな・・・」

「頑丈?それは違うぜ・・・」

「なに?・・・っ!」

キエラは自分の持っている剣の異変に気づく

「刃が折れている・・・だと!?」

「なっ!」

「うっそお!」

「あいつ・・・」

「あらあらダンくんはやっぱり凄いわね」

それを見た四人は驚きの声を挙げる

「へっ!確かに雷の魔法で素早さ強化ってのは驚いたけどよ、攻撃するときは雷みたいな速さになれないんだろ?」

「くっ・・・一度見ただけで何故だ!」

「一撃必殺を狙うってのは良い戦法だが、見破られれば脆いモンだぜ」

ダンの右手には折れた剣の刃があった

「っ!貴様まさか!」

「そ♪攻撃を喰らった時に自慢の手刀でお前の剣を叩き折ってやったぜ!」

「通りで傷が浅いはずだ、まともに受ければ貴様は大量出血で今頃担架に乗せられているからな」

「へへ、さてこっからは俺の逆襲ってことでいいのかな?」

「させるか!」

キエラはもう一度雷となりダンに一気に近づく

しかし・・・

「言ったろ?見破られれば脆いって」

ダンは刀も抜かず手刀で超高速のキエラの鳩尾を捉えた

「馬鹿な、貴様に俺の動きが」

「あんた二流、いやそれ以下だ、強い相手に同じ攻撃は二度も喰らわねぇって訓練してきてそれも分からないのか?」

「嘘だ、貴様に俺の速さが見切れる筈が」

「それが二流以下だっつってんだよ、自分の力に過信しすぎちまうからそいつの短所を見つけようともせず足元をすくわれる」

「短所だと、この技のどこに欠点が・・・」

「方向だよ」

「何だと・・・」

「あんたの雷となって動くのは確かに目で追うのは難しい、だが、それは一直線ドストレートにしか動けない。そうなれば話は簡単だ、あとは消えたお前のタイミングで攻撃を放てば自然とお前に入る」

「馬鹿な、そんな事が・・・」

「あんた、戦いって物を舐めすぎてる」

「!?・・・」

「戦場では生きるか死ぬかだ、たった一つしかない策を序盤で使ってるようじゃ話にならねぇ、自分で自爆してるようなもんだ」

「く・・・そ・・・」

「まぁとりあえず気絶させねぇと終わらないらしいからな、これで決めるぜ」

と、ダンはあらかじめ用意していたマントを脱ぎ捨てる

すると・・・

「あれが、新兵器か」

マオの眼はダンの背中に向かっている

「これが、ヴォルガノスの牙と鱗で作った輝力推進ウィング付き大剣名付けて『Vソニック』!」

ダンの背中には、ヴォルガノスの鱗が刀身で先端に牙が付き、その名の通り、つばの部分にはヴォルガノスの翼を小型化した物が付いた大剣があった

「こいつを背中に背負った状態で輝力を籠めると・・・」

ダンの練った輝力が大剣の翼から放出され、それによりダンは体が宙に飛んでいる

「どうだ!これでお前は俺に攻撃できないだろう!」

「く・・・俺の負けだ」

「なんだよ降参ってありなのか?今からこいつの切れ味を試したかったんだが・・・」

「ひぃっ!」

「・・・嘘だよ、俺も出来れば面倒事は避けたいしな。親父さんに連絡頼むぜ?」

ダンは相手の余りにも情けない姿に戦意すら喪失した

「わっ分かった!分かったからその剣をしまってくれぇ!」

「・・・ま、いいだろう」

これにより、ダンとキエラの戦いは幕を閉じた・・・


翌日・・・

「見てくれよ!これ!俺のハンターカードがSランク仕様に早変わりだぜ!」

「お~すごぉい!」

「本当にしてもらったんだ」

「ダンくんもついに最上級ハンターとなったのね」

「まっよしとするか」

と、喋っている途中・・・

「ダン!ダン・バスティーはここにいるかぁ!」

「っ!キエラか!」

ハンターギルドに先日ダンが打ち破ったキエラが叫びながら入ってきた

「なんだよ?負けた仕返しでもしにきたか?」

「・・・見事だった」

「・・・は?」

思ってもいないような台詞にダンは思わず間の抜けた返事をしてしまう

「貴様と戦いよく分かった、俺はまだまだ未熟だと言う事に」

「あ・・・そう」

「この場所を侮辱して悪かった、俺はまた訓練を重ねて強くなる、そしたらまた再戦をさせてくれ」

「・・・お・・・おう」

「うむ!では俺はこれで!」

と、言いたい事だけを告げて足早と帰って行った

「・・・なんだったんだ」

「あらあら、剣を交えての友情だなんて素敵じゃない」

「あの人があーゆー事を言うとはな、人間変わるもんだね」

「ホント、まるで別人みたい・・・」

「・・・ま、いっか」

新たな出会いと力が男を更に強くする・・・

第二話 完

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