プロローグ
少年は村の近くにいた
周辺の草原で遊んでいて帰宅しようとしていてある異変に気づく
住んでいる村が燃え盛る業火に包まれているという事に
余りの事態に少年はその場で膝を付き崩れ落ちる
上空を見上げると二人・・・
少年の方を見てニヤリと口角を上げる男と
非力な者を見るような哀れみの視線を向ける黒い剣を持った女性
その二人がこの村の惨状について関係していると気づく
だが、問おうにもその二人には余りにも距離があり
何より、自分の言葉など聞く耳など持たないだろう
故郷を失った少年は地面に両手を付き涙を流す
自分の非力に・・・
両親と妹を守れない自分の弱さに・・・
空を移動し少年を見下ろしていた二人はその場から消える
村の近くに一人の無力な少年の無念の叫び声が響く・・・
十年後・・・
王都アルケミア
ハンターギルド 『セイクリッド』
ここではハンターと呼ばれる簡単に言えば「金さえ貰えばなんでもする」という
所謂「何でも屋」が集い、依頼や食事を楽しむ場所
今日もハンターが依頼を受け仕事をする
「う~ん・・・」
依頼表が押しピンみたいな針で貼り付けられた掲示板を見て唸る少女の姿
彼女の名はクーディオット・ベル、愛称はクー
小柄でリスのようなポニーテールの茶髪
腰に付けた大き目の白い猟銃が特徴のハンターの少女
「今月は厳しいから少し難易度高めを狙ってたのに、朝の7時だというのに良さ気なのがもう殆ど取られてる」
ハア・・・、と溜息を漏らしながら再び掲示板に視線を向ける
ハンターの依頼は人探しや物探し、モンスター討伐など色々ある
「仕方ない、取り敢えず今日の食いぶちを稼ぐために適当に一つ」
と、大量に増えて暴れているという猪のようなモンスター「モス」の狩猟クエスト3000Gを手に取る
「すいませ~ん、これお願いします」
受付嬢の女性に依頼内容を伝えクーは準備を済ませ外で待っている馬車に乗り込もうとする
すると、周りから妙な噂が耳に入る
「最近よ、ハンター狩りってのがいるらしいぜ」
「マジかよ、俺らも気をつけないとな」
「ま、俺らから取るものなんて何も無いけどな」
「それもそうだな!」
大声で笑いあっている男達の話をクーは聞いていた
「(ハンター狩りねぇ、そんな事して何の意味があるのやら)」




