6.
――陽だまりが、暖かい。
――体温が、温かい。
そのあたたかさを感じながら、芽衣は目を覚ます。
「……起きた?」
湖白はそういい、微笑んだ。
芽衣は和室の縁側で彼女の横でもたれて寝ていたらしい。しかし、体に痛みは感じない。
「おはよう。ここは?」
「ここはね、私の神域……私の家だね。」
「ふぅん……。来たことなかった。綺麗だね。」
「……まあ、連れてきちゃったら、それこそ神隠しになるからね。……でも、ここは私の自慢の場所だよ。」
湖白がそういうと、二人はしばらく黙っていた。この景色を目に焼き付けていたのだ。
「すべて、終わったよ。」
「うん。」
「全員殺した。もちろん、あの三人は殺してないけど。」
「……うん。」
「また、苦しませてごめん。」
「いいよ。」
「……芽衣はさ、あの三人と一緒の方が良かった?」
湖白はそう言って、芽衣の方を見る。
その顔は、見た目に不釣り合いな、迷子の様な、顔だった。
その様子に、芽衣はふ、と吹き出す。
「……え、なに!?」
「もう、寂しがりなんだから!」
「な、なによ!」
その様子に、芽衣はケラケラと笑い、湖白はそれをワタワタと見ていた。
笑い終えた芽衣は、湖白に向き合い、ふ、と微笑みかけた。
「確かに、結奈達といれないのは寂しいけど……。でも、全て手遅れだったし。それに、あのまま居ても、ただみんな辛いだけだったでしょ?」
「……うん。」
「それに、湖白は寂しかったんだよね?夢に出てくるくらいは。」
「……バレてたんだ。」
「あはは、もう、寂しがりなんだから!」
芽衣はそう言い、湖白の頭を撫でる。
湖白は恥ずかしがりながらも、それを享受していた。
「もう、くすぐったいって!」
「あははっ……!だから、一緒にいたげる。」
「んふふ……。ありがとう。」
湖白はそういうと、縁側から立ち上がり、芽衣の方を向いた。
「せっかくだから、この場所、見て回ろうよ。案内したげる。」
「……本当?」
「うん。ここは広いから、すぐには終わらないよ。でも、ここも案内し終わって、暇になったら……。一緒に神様になろうね!」
湖白はそう言って満面の笑みを浮かべた。




