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【犬猫画像つき】八重山諸島の犬猫の話  作者: BIRD


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人馴れまで1年半かかった兄妹「ル・シエル」「ラ・メール」

 挿絵(By みてみん)


 2017年4月25日。

 野良猫が居着いた別荘の持ち主からの依頼で餌やりを始めて8ヶ月が過ぎた頃。

 ウッドデッキに置かれた座布団の上に、ちんまいのが2匹いた。

 まだ目が開いていない、生まれて間もない仔猫たち。

 うかつに触ったら母猫が育児放棄してしまうと思い、撮影だけしてすぐ離れた。

 真っ白い乳飲み子たちは、3日後の朝にはその場から消えた。

 おそらく母猫が別の場所へ移したのだろう。


 挿絵(By みてみん)


 それが、野良猫大繁殖の兆し。

 この後すぐ、20匹を軽く超える仔猫大量発生に驚愕することになった。


 5月、別荘に仔猫がドッサリ現れた。

 前エピソードのキジトラ・チビクロ姉妹の子供たちが現れたのもこの時期。

 素人ながらも危機を感じて、捕まえられる猫から避妊手術を始めたのは7月。

 人懐っこいメス3匹を手術した頃に、自治会TNRの話が出た。

 そのTNR開始が11月のこと。


 別荘の猫ファミリーは、人懐っこいキジトラたちの一族と、人の姿を見るとダッシュで逃げる一族がいた。

 人馴れしていない猫は市役所から捕獲器を借りて捕獲するようアドバイスを受けた。

 捕獲器で捕まえて、手術して、術後は別荘の大きな倉庫に隔離。

 同じ猫が捕獲器にかからないように、別荘の全頭手術が済むまで隔離を続けた。


 挿絵(By みてみん)


 捕獲器で捕まえた猫の中にいたのが、オッドアイの白猫兄妹。

 左目が青い♂と、右目が青い♀。

 それが、後にル・シエル、ラ・メールと名付けられる若猫たちだった。


「TNRで捕まえた猫に、こんな子がいましたよ」


 当時頻繁にメッセージのやりとりをしていた内地のボラさんに、画像を送ったことが2匹の運命を変えた。

 手術を終えて投薬のために個別で隔離していた兄妹に、引き取りを希望する方から連絡が入った。

 人馴れしていない猫たちを馴らして、里親探しをしてくれるという内地のボラさんからのメッセージ。


 ノミダニ駆除薬は、TNRの手術前につけている。

 ワクチンとウイルス検査の費用は引き取り希望のボラさんが出してくれて、猫ボラのベテランの方が病院搬送をしてくれた。

 病院では、診察室内でネットに入ってる状態で逃げ回る騒動があったものの、どうにか済ませたという。

 その後、猫の空輸に慣れたボラさんが手配をしてくれて、2匹は石垣島から旅立った。


 挿絵(By みてみん)


 内地に行った2匹は、ケージから抜け出して室内を逃げ回ったり、狂暴化して往復パンチを放つようになったり、内地のボラさんの手を焼きながら馴致期間は約1年半。

 人馴れ修行を得意とする預かりボラさん宅で、別猫かと思うほど人懐こい猫に変わった。

 一体どんな技で、シャーパン猫をスリゴロに変えたのか?

 1年半もの間、諦めずに馴致を続けた内地のボラさんは凄いと思う。


 フェイスブックで内地のボラさんと繋がっていなければ、彼らは地域猫として屋外生活をしていたはず。

 ル・シエルとラ・メールは幸運にも、兄妹揃って同じ里親さんへ譲渡された。

 交通事故に遭うことも、感染症に罹ることも、完全室内飼いであれば無いに等しい。

 2匹の同期の仔猫たちは、2025年の今はもう餌場からいなくなってしまった。

 彼らの分も長生きしてくれればと思う。

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