呪いの準備(2)
誤字脱字があると思いますが、あたたかく見守って頂けると幸いです!!
⚠アンチは受け付けません!!⚠
あいつらを呪うためには、まず準備が必要ね。
婚約破棄(断罪)のときに私がこの目で
あいつらがどん底に落ちるのをみたいし。
となると、最初は1番身近なポジションにいる
弟のジェームズからにしよう。
弟のジェームズは私の2個下の16歳。
次期公爵候補として父上、母上から期待されている。
ヒロインの方が1個上であり、2人の出会いの場所は
保健室だった。ジェームズが学園に入学してから約2ヶ月たった頃、魔法の実技テストの最中に怪我を負い
テスト終了後に保健室に手当てをしてもらいにいく。
ジェームズが保健室に入るとそこには足を滑らせて噴水に入ってびしょ濡れになったヒロインがいた。
保健室には二人きり。普段冷静なジェームズだが、
ヒロインをみるなり発情し、ヒロインをベッドに押し倒し体の関係を持つ。…というのがゲームでの設定だ。
ゲームでは相手の好感度具合で性行為の頻度が変わっていた。まぁ、学園の噴水を見る限り逆ハーレムを攻略しようとしてるぐらいだから、週に一回はしてるでしょう。…とりあえず、屋敷に戻ろう。それから行動に移すとしよう。
屋敷にて
「エマ、ダンクを呼んできて。今はジェームズがいないから庭掃除をしていると思うわ。」
「承知致しました。」
そういって私の専属侍女のエマは私室を去って行った。
ダンクというのはジェームズの専属執事。
といっても形上だけ。
彼は面白さと金で人間関係を変える。
彼は今ヒロインに溺れているジェームズとの関係に
飽きている頃だろう。
私はダンクが来るのを心から楽しみにしていた。
コンコン
「失礼します。お嬢様。ダンクをお連れ致しました。」
「どのような要件でしょうか、お嬢様。」
私はエマに席を外すように命令した。
ペコリと綺麗にお辞儀してエマは退室する。
そして私はダンクに話をきりだす。
「ご機嫌よう。ダンク?突然なんだけれど、私の専属執事にならない?」
「…お嬢様、どのような御冗談でしょうか?
最近はあまりそのような冗談に触れていないゆえ、」
「冗談ではないわよ?」
まぁ、突然そういわれると冗談だと疑われても仕方がない。
「貴方が私の専属執事になるならば私は貴方に個別で
屋敷から出ている給料より少し多く出すわ。」
するとピクリと無表情だったダンクの顔が動いた。
少しニヤけているようにも見える。
「お嬢様、それは屋敷+お嬢様からということでしょうか?」
「ええそうよ。貴方が私の専属執事になったらということが条件だけれどね。あぁ、説明が不足してるところがあったわ。形上はジェームズの専属執事でいてね。」
ホントはここまで話すと怪しまれると思うが、私がここまで話すくらいこの賭けは勝つ自信があった。
ダンクはしかと考えてから答えた。
「お嬢様の執事をさせていただきます。」
「よろしくね?ダンク。じゃあ前払いで。」
そういって金貨がたくさん入った袋をダンクに渡す。
ダンクは中身を見るなり物凄く良い顔をして
私にお辞儀をした。
「なんなりとお申し付け下さい。お嬢様。」
こうして私はダンクという味方を身に付けた。