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読書が苦手な彼女は

掲載日:2024/06/15

『君の腎臓が食べたい』




 それだけでよかった。


 それだけでよかったのに……。







 君と出会ったのは、大学に入ったばかりのある春の日。


 北国の春は初めてだった私は、ゴールデンウイークに桜が見られるなんて思ってもいなかった。




 お花見でジンギスカンを食べるなんて風習を知らない私を、君は笑いながら誘ってくれた。




 君と一緒になりたかった。




 私の腎臓が病気でボロボロになった時、君は『君の腎臓が食べたい』って本をプレゼントしてくれたね。




 冒頭しか読まなかったけど。




 そうか。君の願いは分かった。私に生きて欲しいんだね。


 それなら、私がすることは一つ。


 君の願いを叶えること。そうだよね。







『君の腎臓が食べたい』




 それだけでよかった。


 それだけでよかったのに……。









 刺すとこ間違えたみたい。




 これじゃあぐちゃぐちゃで食べられないじゃない。




 君があんまり騒ぐから。まったくもう。




 返り血の匂いでむせてしまった。吐きそう。






 ……食欲がなくなった。君のせいだよ。


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