ベットの下の人
「えぇ、勿論最初は驚きましたよ」
ベットの下に人がいるなんて、思わないじゃないですか。偶にふと「いないかな~」って不安になることはあっても実際にいることなんて普通ないと思うんです私。
「わっ!ってなりました」
だけと、数十秒たつと人間なれるものでして。
「あの~?」って声をかけたんです。
勿論、不安でしたよ。ただ、やっぱり出てほしいので……。
そう言っても、なんにも言わないんです。
ずーっと、黙ったままで、ほとんど瞬きもせずに。いやー困りました。
「ちなみに、いつからいるんですか?」
「……」
何も答えてはくれません。
ずーっと目はあってるんですけどね。
「ちなみに、今日朝帰りだそうですよ」
瞬きの少ない目が暗闇の中でも少し、見開いたのが見えました。
ようやく反応をいただけました。
フローリングの床に横向きで寝続けるのは以外に疲れるものです。そそくさと出ていく彼を見つつ、私も、のそのそと部屋の天井が見える場所まで移動します。
いや~ベットの下に、2人もいたらびっくりするでしょうね。
読んでいただきありがとうございました。
今日の夜は、絶対にベットを下をのぞかないでくださいね。
良い夜を。