第四話 しきしまの影響
思ったより早く書き終わりました‼︎
GWのお陰ですかね。
ところで、色とかを変えてみたのですがどうでしょうか?
前回の階段から1週間後…
日本
-閣僚会議
総理大臣「まさか、ソ連のスパイがここまで沢山いたとは…」
内務大臣「特高警察からの報告では、逮捕者は数100人に上るとか…」
陸軍大臣「憲兵からも80人を超えるスパイを逮捕した様です。」
総理大臣「そうですか…スパイにはこれまで以上に注意するべきですね。ところで小林商工大臣。大慶と浜州の油田の方は?」
商工大臣「両方に油田は有りました。大慶の方は加工しにくい物でしたが、量は沢山有ります。浜州は…」
総理大臣「浜州は…?」
商工大臣「浜州は、加工しやすく量も多い…まさに最高の油田ですよ。」
陸軍大臣「では、それからも戦争を続ける事が出来ますね。」
海軍大臣「あとは鉄鋼もあれば良いのですが…」
商工大臣「しきしまからの情報では満州に鉄鉱山が有るとの事ですから、採掘を始めようとしているところです。」
海軍大臣「そうか…良かった。これで予算不足で動く事が出来ないなんて事も無さそうだ。」
農林大臣「それと、食料不足を回避する為に全国山を切り崩しその土で海を埋め立てている。恐らくだがこれらの畑が完成するだけで食料問題も殆ど解決に向かうだろう。」
総理大臣「全く…しきしまには感謝しか出来ませんね。」
アメリカ
-ホワイトハウス前
市民1「ルーズベルトは『戦争をしない』と言っていたのに戦争を始めた‼︎」
市民2「私の息子は真珠湾で死んだのよ‼︎ハル・ノートが無ければ戦争にならなかった‼︎」
市民3「なんで日本を怒らせる様な物を送ったんだ‼︎」
市民1「ルーズベルトは大統領をやめろ‼︎」
-ホワイトハウス
ルーズベルト大統領「全く、やっと日本と戦争が出来たのに…何処からハル・ノートの内容が漏れたんだ?」
ハル長官「分かりません…市民達が大規模なテロを起こしていますが、それよりソ連のスパイの方が問題かと。」
ルーズベルト大統領「全く…ジャーナリストから財務次官補迄…」
ハル長官「確かに、ハリーホワイトもスパイだったのは驚きましたね…」
ルーズベルト大統領「それも問題だが、日本が教えてきたのも問題だ。FBIの尋問でも、捕まった者の殆どの人がスパイだと自白している…」
ハル長官「まぁ、これで暫くはスパイ活動も大人しくなるでしょう。デモの方は…どうしますか?」
ルーズベルト大統領「ふむ…とりあいず、FBIを投入してくれ。」
ハル長官「かなりの反発は有りそうですが…分かりました。後程エドガー長官に伝えておきます。」
ルーズベルト大統領「あぁ、頼んだ。」
ソ連
-モスクワ
フセヴォロド国家本総局長(以下、NKVD長官)「アメリカと日本に潜伏させていたスパイが、殆ど逮捕されました。」
スターリン書記長「ふむ…そうですか。理由は?」
NKVD長官「分かりません…」
スターリン書記長「そうですか…貴方には失望しましたよ。シベリアで頭を冷やしてきて下さい。」
元NKVD長官「そ、それだけはお許しを‼︎」
スターリン書記長「……まぁ、家族は見逃してあげます。連れて行って下さい。」
警備兵達「分かりました‼︎」
スターリン書記長「…今後の事を考え直す必要が有りますね。」
第二書記長「やはりアメリカの情報が分からなくなってしまったのはかなり痛いですね…唯、アメリカと日本で同時に逮捕されたと言うのは不思議です。」
スターリン書記長「ふむ…どこかの国が両国に伝えたか…または彼が伝えたかでしょうか?」
第二書記長「とりあいず、後程彼を尋問する様に命令しておきます。」
この後、元NKVD長官はシベリアで死体となって発見されたとだけ記しておく。
次回は5月12日を目処に投稿しようと考えております。
ただ、もしかしたら今日もう1話投稿できるかもです。