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第十三話 ミッドウェー海戦4 大志の消える時

1942年6月3日午後4時頃 空母アスプレーション艦橋


通信兵「バーナード艦長、向かってきている航空機は、現在50機程は落とせたとの事です。しかし、迎撃に向かった戦闘機隊はかなりの数が落とされ、生き残った日本軍の戦闘機がこちらに向かっているとの事です。」

バーナード「分かった。対空戦闘用意。敵は本艦を含む空母を重点的に狙ってくるだろう。それと帰って来た機体と今いる機体は迎撃の為爆弾と魚雷を下せ。」

通信兵「分かりました。」


空母アスプレーションの乗組員達は、適切な動きでいつでも対空戦闘を始めれる様な体制を取り、やってくる日本軍の機体を待ち始めた。

10分もすると日本の艦載機がアメリカの機動部隊の上空に到達する。

だが250機もの大量の航空機が1点に集まって少しだけ連携が取りにくくなっており、迎撃に上がった航空機に落とされる機体も少なくはない。

戦闘が始まって20分近く経った4時30分頃、九九式艦爆30機程が上空から攻撃を仕掛ける。

他の機体に気を取られていた空母アスプレーションの見張り員が

「敵、急降下!」

と叫び、対空砲火を始めた頃には遅く、先陣を切った枕甲少佐が率いる瑞勇の艦爆隊が爆弾を落とし始めた。

枕甲少佐の投弾した爆弾やその後の2発は至近弾だったものの瑞勇艦爆隊の1人が投弾した4発目の爆弾は空母アスプレーションに命中、その後短時間の間に3発が命中し爆発を起こした。

爆発は大きく、飛び立とうとしていた米軍機が何もできないまま爆風で吹き飛ばされる姿は艦爆隊からも見えたという。

その後、爆弾が無くなった艦爆隊は引き上げていった。


バーナード「火事は起こっているがまだ戦えそうな範囲ではあるか…?被害の確認と消化作業、修理を急げ。」


バーナード艦長がそう言いかけた4時43分、火災が燃料車に引火し爆発し艦橋が破壊された。

これによってバーナード艦長は死亡した。


ローゼベルト「まじか…総員退艦だ!近くの駆逐艦に移乗するぞ!」

火災の指揮を行っていた副長のローゼベルトが艦長の代わりに総員退艦を決めるが火災はかなり広がっておりローゼベルトのいた艦内から逃げる事は不可能に思えた。


ローゼベルトが艦内から逃げようとしている間に浸水も進み、空母アスプレーションは沈没した。

巡視船しきしまが来月で解役されると聞いて投稿しました。

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