第十二話 ミッドウェー海戦3 一瞬の猛攻
お久しぶりです。
以前空母加賀と赤城にカタパルトを乗せるという様な話を投稿したのですが史実でカタパルト用のスペースと思われる場所があったのでよく考えたら知らないのもおかしな話だなと思っています。
1942年6月3日午後3時30分頃 空母赤城艦橋
通信兵「ミッドウェー攻撃隊としきしまから電文。『第二次攻撃の要ありと認む』と、『200km先に艦隊あり。恐らく空母である。』です。」
南雲長官「そうですか…教えてもらった世界ではどちらを攻撃するかで雷装と爆装の交換を行っていた様ですがこの世界では空母を攻撃しましょう。現在艦内に残っている機体は雷装にした上で発艦し敵空母を攻撃、戻って来たミッドウェー攻撃隊も雷装で発艦させてください。それと零戦を護衛として同行させてください。」
通信兵「了解!」
南雲長官からの命令によって6隻の空母から零戦二一型、九九式艦爆、九七式艦攻の3種類の航空機が飛んで行った。
300を超える航空機は日本軍の兵士達にとって確実に勝てると思わせる力強さが有った。
しかし、300もの航空機の大群は当然の事ながら目立つ為アメリカにも見つかる事になる。
午後3時40分、アディ大尉が操縦するPBY カタリナ飛行艇はこの大量の航空機を発見し「100は超える航空機、艦隊の東側、130海里」と平文で送る。
アディ大尉の報告を聞いたアメリカ海軍第17任務部隊のフレッチャー少将はこの航空機を迎撃する為に戦闘機を発艦させるように命令した。
4隻の空母から数種類の戦闘機が母艦へ向かってきている航空機を撃ち落とそうと飛び立ち始める。
「やっとだ。やっと日本の奴らと戦える。あいつらを見返す事が出来る。」
こう呟くのは空母エンタープライズから発艦して行くVF-8に乗っているエンタープライズ航空群第6戦闘機隊長、ジェイソン・サリヴァンである。
前にも書いたが、エンタープライズはアスプレーションと同様にドーリットル空襲の際に失った2隻の空母の穴埋めとして建造された空母であり、乗員も基本的な訓練は終わっているもののヨークタウンとレキシントンの乗員達からは「戦争のおかげで昇進出来た新兵」や「世間知らずの坊ちゃん」、「鹵獲された艦の艦名を使うなんて演技が悪い」等、散々に言われている。
ジェイソン・サリヴァンはエンタープライズ航空群第6戦闘機隊の中で初めて飛び立つと速度を失速しない程度に落とし僚機が発艦し編隊を組むのを待つ。
10分もすれば編隊も組み終わり、他の米海軍の戦闘機、約180機と共に日本海軍の戦闘機隊へ向けて進む事が出来る。
数分かけて日本海軍の戦闘機を見つけると米海軍機も日本軍機も機銃によって攻撃を始める。
機銃が弾切れにならない様気を付けつつも進み、戦っていると後ろに1機の零戦が飛んできて銃撃を始めた。
どうにか墜落していないが燃料タンクを撃ち抜かれ墜落するのも時間の問題だろうと思い諦めかけた時、別の機体が後ろの零戦を落とした。
見ると零戦を落とした機体はホーネットのVF-8だった。
「あいつらも意外と良いやつなのかも知れないな。」
そう思っていると熱が冷めてきて周りを見れるようになった。
すると少し遠くの方に米粒のような物の集まりが見える。
航空戦が行われている空域の端の方で周りに敵がいないし、今から空母に戻ろうとしても燃料の残量や機体の状況的に戻れるか分からない為少し見に行ってみるかと思い機首を向けながら進んでいると段々米粒のような姿が大きく見える様になってきた。
それは日本の空母数隻で構成される艦隊だった。
その手前には妙に武装が少ない白色の巡洋艦と思われる艦がいてこちらに小さい機銃を向けていた。
あれなら落とせないだろうと思い進んでいくと手前の白色の巡洋艦の機銃がこちらへ向けて攻撃を始め…次の瞬間、ジェイソン・サリヴァンの乗る機体は落ちた。




