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00.出会い
普段はファンタジーものばかり書いてます。
葛飾 修作は孤高の存在である。
万年孤独。友達0人。
富士山の頂上でおにぎりを食べることなど夢のまた夢。
その原因としては彼の容姿にある。
パサっ
「あっ、落としましたよ。ハンカチ…ヒッ・・・」
「…あぁ、ありがとうございます」
泣く子も黙る目つきの鋭さ、生まれながらにしての明るめの茶髪。
それ故、人は彼から距離を置く。
「…はぁ ……さむっ」
しんしんと、雪が降ってくる。
冬の終わり頃。
彼は自身の通っている高校から帰宅している最中であった。
(雪が強くなる前に帰ろ…)
いつも通る住宅街を抜けて角を曲がった所にある踏切。
長い長い貨物列車が線路を駆け走っていた。
次第に強まっていく頬を切るような雪の冷たさに耐えながら列車が通り過ぎていくのを待つ。
そこから数秒、やけに長い列車だったと去った姿を横目で見ていた。
踏切が開かれる。
「……」
踏切を挟んで向こう側。
修作が目にしたのは紛れもなく雪にも負けない程の白い髪を持つ天使であった。
気長に自分の書きたい物語を作りたいですね。