00.出会い
葛飾 修作は孤高の存在である。15歳の男子高校生。
万年孤独。友達0人。
富士山の頂上でおにぎりを食べることなど夢のまた夢。
その原因としては彼の容姿にあった。
パサっ
「あっ、ハンカチっ!落としましたよ。…ヒッ・・・」
「…あぁ、ありがとうございます」
泣く子も黙る目つきの鋭さ、生まれながらにしての金髪は見るものを恐怖を植え付ける。
同じ学校の女子だろうか。修作の通っている高校の制服を纏った女子の手からこぼれ落ちたハンカチを拾い上げ会釈をしながら足早に去る。
えっ?そんなに?? と心の中で傷心しながら重い足取りで濡れた地面に滑らないように地面を踏み込む。
「…はぁ、さむっ」
しんしんと、雪が降ってくる。
冬は始まったばかり。
彼は自身の通っている高校から帰宅している最中であった。雪が強くなる前に帰ろうと、思いながらいつも通る住宅街を抜けた奥にある踏切。
年季が入ったその遮断機と肌を撫でる雪粒が非常にノスタルジックに浸らせる。
長い長い貨物列車が線路を駆け走っていた。
次第に強まっていく頬を切るような雪の冷たさに耐えながら列車が通り過ぎていくのを待つ。
そこから数秒、やけに長い列車だったと去った姿を横目で見ていた。
遮断機が開かれる。
「……」
踏切を挟んで向こう側。
修作が目にしたのは雪にも負けない程の白い髪、白い肌を持つ天使であった。




