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新婚ブースト

「今日は総理が、提案した景気対策のための法案を、グチさんともに考えてみたいと思います、まずはこの法案の狙いは、なんなんでしょうか?」


「ばらまきと人気取りを隠そうとして、失敗しているように見えますね」


「ばらまきにしては、対象が三年新婚と限定され過ぎているような気がしますね」


「えぇ、ですので効果は薄いでしょうね」


「景気対策って今まででしたら、道路を整備したり、大型ダムを作ったりしていましたけど、これって景気対策になるんですか?」


「なりにくいと思います、動画投稿って別にこういう制度なくても稼げる人は稼げますから、15万円と有効期限のついた優待券割引なんかより稼げるでしょ?」


「確かに稼げる人は、結構稼ぎますからねぇ」


「時代に下手に乗っかろうとして、失敗するぐらいならまだ公共事業で、道路を整備したりしたほうが確かです」


「なるほど、グチさんは、この景気対策では駄目だと言うわけですね」


「国が新たな機関を作って、天下りを画策していると野党関係者は勘ぐるほどで、欠陥だらけで結局得するのは、人気取りをやった総理と、新たな天下り先を確保しようとしている役人とかになりえるんですよ」


「なるほど、人気取りと非難の声もありましたが、町の声では歓迎する声が、多かったんですよねぇ、現金もらえるのはありがたいし、割引券とかはありがたいとか、離婚したら就職とかのフォローもあるから制度があれば利用するみたいな、前向きな声も聞こえてきました。」


「そうなんですね、意外ですね」

「ブライダル事業者関係者や家具店、ベビー用品事業者かどは、打診があったらそりゃあ前向きに協力しますよと前向きでした、もしかしたら起爆剤になり得るかもしれませんがどうなるかは今後の動きしだいかもしれません」




 おぉ、戸惑ってるなあ。


 天下り先の確保と言う点は、大御所どもを説得するのに使った手法なので、当たっているのだから、もっと自信を持って欲しい。


「ところで、何で新婚なのですか?」

「一般家庭でお金を使うのは、冠婚葬祭の行事、葬式を景気対策に掲げるわけにはいかない、結婚なら掲げても問題なし、季節土地柄問わず行われていて、引き出物や新居等々色んな企業に恩恵を届けやすい」

「提供動画は?」

「提供動画は大量の情報を集めやすいし、それを企業に分析提供し、新商品の開発や改良につなげられる」

「上手くいきますかね」

「さぁねぇ、上手くいけばそれこそ儲けもの、失敗しても廃案して打ち切れるから無駄はある程度抑えることも出来るし、後片付けも楽」

「大御所の方々、納得しましたそれで?」

「道路も通せと言ってきたので、失敗したらコンクリートで良いじゃないですか、その方がおいしいですよと言い返したら、鼻息一つで納得されたよ」

「それは納得したとは言わないのでは?」


 鼻息一つ、蔑み一つや二つで、話を切り上げられるなら、安いものだと思うけど。


「まぁ人の人生の節目にはお金が動くなら、国が乗っかれば、それなりに勝算はあるよ、それに何のかんの言って、否定されにくいからね、野党だってギャーギャー言って、印象悪くしたくないだろうから」

「なるほど、ところで先ほど出された案、正気ですか?」

「もちろん、経済対策にもなるだろう、何を隠そう土木や道路も発注できるから、大御所もニッコリだよ」

「いや、煽ってますよね」

「そうかい?」




 デモ専用地法案


 デモや座り込みによる交通機関の麻痺、事故事件、並びにそれらに附随する経済的損失を抑えていくことを目的に、無人島を開拓し、歩きやすいデモ遊歩道を設置する。


 今後はデモ遊歩道のみ、デモを許可する。

 無人島までの船や無人島での公共交通機関や施設を国が設置し、その運賃での売上の2割は、医療費等の社会保障、日本の大学や企業への研究費、一次産業への支援金の3つからデモを行った各デモ隊が決める事ができる。


 デモ隊はそこででしかデモが出来ない。


 デモ隊のデモの模様は、国がネット回線を利用して報道する事を義務とする。


 デモ申請は災害、事故、事件等の特別な事情がない限り、デモ申請を却下してはならない。


 デモを決められた場所以外で行った場合、その団体個人は、周辺の自治体、企業にそれぞれ30万円の罰金を支払うものとする。


 また度重なり3回繰り返した場合、三年の懲役を課す。



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