1話 私は数学者
初投稿です。拙い文章ですが、温かい目で見守ってください。
紹介回なので短いです。
私、霧上 計は大学で数学の教授をしている。
大学の教授としては若すぎることをよく思わない人ひともいて、大学での人間関係はいまいちで会話もあまりない。
私には趣味があり、海外の数学の論文の掲載紙に匿名で論文を送ることだ。むこうでは匿名の天才数学者と騒がれている。
私は今日、大学を休むほどのたちの悪い風邪にかかった。風邪薬を飲んで寝ようとおもったところ、風邪薬を切らしていることに気づく。
頼れる人もおらず、少し遠いが無理をして薬局まで風邪薬を買いにいくことにした。
薬局への道のりの途中の横断歩道で、信号が青に変わったのを確認してわたっていると、猛スピードで車が突っ込んでくる。
轢かれる間際、目に入った運転席のようすは、眠っているのかそれとも病気か、ハンドルに突っ伏していた。
ガッシャーン!
風邪で思うように身体が動かず、私は地を這う。視界に血が入る。血溜まりができるほど出血しているのか。
意識が闇に落ちる際、どうか来世ではもっと彩りのある人生がいい、と柄でもないことを考え、そこで意識が落ちていった。