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階段  作者: 東戸 真原
2/8

一話

俺は、現在進行形で通り魔に殺されかけている。

今日が後3分ほどで終わるというのに。

腹から流れ出ていくザクロの果汁のようなものをただ漠然と見ながら、

(なんでこうなったんだっけ?)

これまでの記憶を掘り起こしていく。

俺の名前は良純偽善(よしみずきぜん)。のはず

確か明日は俺の高校の入学式。

俺の記憶が間違ってないなら能力を与えられる日が高校の入学式、その筈だ。

よりにもよってそんな大事な日の前に。

(ついてねーなー。夜中の食欲にまかせてコンビニなんて行かなきゃよかった。

そうだよ…あの時の俺、過去に戻れるならぶっ殺してやる。あ、もう一生終わるのか。畜生俺は恋人できたこともないまま死ぬのかよ…泣けるぜ。)

そんな事を考えながらコツコツと近づいてくる足音に怯えていた。

(はぁ、このまま死ぬのか。対して楽しくもない人生だったなー)

そう思った瞬間に足音が消えた。

(何が起きたんだ?誰か来たのかな?)

5秒ほど経ってまた足音が再開した。

しかしさっきと足音が違う。

スニーカーのようなペタっとしていた音が

ハイヒールのような乾いた音になった。

(仲間でも呼んだのか?)

頭をあげるとさっきとは全く別の人が立っている。

それがわかったところで意識は途切れた。


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