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青空を見上げて

病気

作者: 星凪 怜

お盆中に、従姉妹の旦那さんがガンで亡くなった。

5~6年の闘病生活は、従姉妹が仕事を辞めて介護していた。


従姉妹のお父さんもガンで亡くなり、今年三回忌を迎える。

ちょうど従姉妹の旦那さんが入院中で、昔からのしきたりに厳しいおばあさんが

『葬儀に出たら、忌みが付く。亡くなった親への気持ちも分かるが、今、病気と戦ってる人の方が大事だ』

と言い、従姉妹は一切関わらなかった。


でも…親との別れをさせてあげたかった。

私なら、旦那も大事だけど、親も大事。

来るなと言われても行くと思う。


親戚の叔父さん、親戚の旦那さんもガンで亡くなっている。

同僚の両親、近所のおじいさんもガン。

親類の娘さんもガン。

私の親もガンと糖尿病を治療中。


今は、誰も彼もガンで、珍しくない。

歳を重ねると、免疫力が低下し、色々な病気になりやすくなる。


若くても病気になるんだから、免疫力が低下する高齢者は、よほど気を付けないと、重症になったり、寝たきりになる。


子供に迷惑をかけないように、寝たきりにならないように、今から健康管理をしなくては。と、思いつつ、不摂生してしまう。


私が小さな頃に、親戚の子供が白血病で亡くなった。

小学校1年生か2年生の年齢だったと思う。

おばさんの悲しみように、誰も声をかけられなかった。と、後になって聞いた。


子供が亡くなるのは、どんな病気、事故でも、悲しすぎる。


その後に産まれた妹2人は、最近結婚が決まったらしい。


私の祖母は、老衰で亡くなった。

認知症になってしまい、母が介護をしていた。

でも、冬の朝、眠ったまま逝った。


母が介護から解放された瞬間だった。


言い方が悪くて、気分を害する人もいるかと思うが、自分より歳上が先に逝くのは仕方無いと諦める、

でも、子供の死は、諦めきれない。

毎年年齢を数え、他人の子に、亡くなった子を重ねる。

同じくらいの子供に恨みを抱く事もある。


これから亡くなる人達には、最後の時を笑顔で幸せに過ごしてもらいたい。


だから、私は、親孝行して、親に笑顔になってほしいと思う。


最後のその時まで。




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