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菫の花びらにひとしずく  作者: 哉谷長拓《さいたにながひろ》
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菫の蕾に暖かな風

言葉がおかしいところがあると思いますが、暖かな目でご覧下さい

「あ、それより少し花崎はなざきくんと話がしたいの」

高校生活初日の放課後に自己紹介の反省をしていると、女の子にそう話しかけられた。

当然、俺は脳内処理が追い付かずにいた。緊張もしており、表情を全く作れないでいた。

とりあえず、俺はこう返した。

「う、うん…別に構わないよ……えっと……」

名前を言おうとしたが言えなかった。

何故ならば、自己紹介の時は黄昏ていたり、セミのぬけがら状態になっていたからだ。俺はとにかくあせっていた。

するとかわいい女の子は俺の心の読むかの様に言葉を言った。

「私の名前を椎名菫しいなすみれだよ♪花崎くん、自己紹介の時にボーとしてたり、噛んだ事がショックで寝てたもんね。」

俺の心を読むだけではなく、俺の事よく見ていた。俺はその話を聞いた時は態度には表さなかったが、物凄く驚いていた。

「あ、うん。ごめんなさい。椎名さん。」

「菫でいいよ。それと堅い言葉を使わなくていいよ。」

「いきなり、下の名前で読むのは馴れ馴れし過ぎるから、椎名でいいかな?」

「そうかな?別に菫でいいんだよ?中学の時に友達から呼ばれてたから。」

「うん、わかったよ。そこまで言うんだったら、菫って呼ぶことにするよ。」

「うん♪ありがとう♪花崎くん♪」

何気ない会話だった。自己紹介で盛大に噛んで、真っ黒な高校生活だと思っていた。だが、クラスメイトと話している。まだ緊張と驚きがあるが嬉しい気持ちもあった。二人の会話は続いた。

「ねーねー、なんでこの高校にはいったの?」

そんな質問をされた。入学直後ではありがちな質問だった。

「学力的にこの学校が適してるからかな。」

当然、中学の時に嫌な事があって、ここに来た。なんて事、会って一日目の人には言えないので、こんな事を言って誤魔化ごまかした。

俺からも何か質問しないと、と思いふと思った事を質問した。

「菫は部活どこに入るか決めてるの?」

「部活かー。そう言えば、まだ考えてなかったかな。花崎くんこそ決めてあるの?」

「俺もまだ考えてないかな。」

『キーンコーンカーンコーン』

下校時刻のチャイムが鳴った。なので話を終わらせ、家に帰宅した。家に着いてベッドに寝転がった瞬間に今日一日の緊張が溶け、疲れが一気にきて、すぐに眠った……。



次の日、偶然ながらアラームが鳴る前に起きた。鳴る前のアラームを止め、いつも通りに身支度し、学校へ向かった。

学校に着くまでは二時間もの長い道のり、だがその二時間を俺は自分なりに有意義ゆういぎに使っていた。勿論もちろん、アニメを観てたりして時間を潰していた。

学校に着くのはギリギリの為、駅からは少し急がないと遅刻してしまう。チャイムがあと少しで鳴るであろうと思うタイミングで教室に着いた。

『キーンコーンカーンコーン』

やっぱり、ぎりぎりだった。もう少し早めに出発して学校でのんびりしたいって気持ちはあるのだが、電車を一本早めるとすると、俺の睡眠時間がかなり無くなってしまう為、仕方なく出来ない。朝のホームルームが終わり、一時間前の休憩の時間は菫と昨日の続きの話をしていた。

あれから、俺と菫はよく話すようになっていた。なんと、驚く事に菫の趣味は、俺と同じでアニメを見る事だったらしい、意外な共通点だった。

俺は心の中で「こんなに可愛い女の子でアニメを見るのだな」と思った。

別にクラスの人などは興味がなかったが、中学の時のトラウマによって、現実逃避の為にアニメを見始め、三次元に興味を無くしたが、高校に入学式し、すみれと出会い、話していく内に俺はこう思い始めた。


…【三次元でも、意外な出会いがあるのだと】…

俺の考えは少し変わった気がした。こうして高校生活初日からトラウマが出来たが、一人の女の子と出会いがきっかけになり、今後の学校生活が少しずつ変わってきた。心の中の花の蕾は少し膨れた気がした。

やっぱり、小説を書くのは難しいですね

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