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森の中を歩く事数週間、我々探検隊はついに古代遺跡を発見したのであった!
いや、嘘だよ?
確かに古いけど遺跡ほどではないし、街として機能はしてるからね
ただまぁ・・・遺跡の中にある街的な?一度滅びた城跡に街を作ったんじゃないか?的な感じと言いましょうか・・・・
うん、アレだよ、古い街だよ!アハハハハ
そんな街で新しい生活を始めようと思っているわけであります
私たち四人は家を手に入れる為に歩き回ったんだけど、迷路みたいで迷子になりそうになったんだよ!
そこで意外な人物の意外な才能が発覚して危機的状況を打破出来たのです!
な~んてね、シルビアって獣人族でしょ、だから私みたいに迷子になりにくいみたいなんだよね~
お陰で助かったわ
クリフの忠告無視して、大丈夫大丈夫!って歩いてたら、あれ?ここ何処?ってなっちゃって、クリフに怒られたり呆れられたりしてる中でシルビアが、こっちだよって案内してくれるって言う状況になった訳ですな
本当に立派な大人になってくれて嬉しいわ
私?私は自覚型の迷子スキル所持者よ?それが何か?
それでも突き進むのかって?好き進むに決まってるじゃないですか!それが私の生きざまです
まぁそんな事はどうでも良いんだけどさ
家は何とかなった!使用人と料理人は数人雇った!後はのんびり生活しようかね
何をしようかなぁ・・・
グランは今後の為に勉強させないといけないから家庭教師付けて~って思ったんだけど、此処の街に家庭教師出来そうな人いないんだってさ
だから、クリフにグランの家庭教師をしてもらってるんだよね
シルビアは暇だって言ってはどっかでかけてるみたいだよ
私は庭でお茶を飲みながら優雅に読書です
時間になれば食事が出てくるって、なんて素晴らしいのかしら
今までみたいに四人で協力してわいわいするのも好きだけど、やっぱ何もしなくて良いって最高よね
そうそう、最近「こんな老後の生活がしたかったのよね~」って言ったらね、皆して白い目で見るのよ?
私何か間違ったこと言ったかしら?
確かにまだ現役でいけるかもしれないけどさ、それでも年齢的に見たら若干早い老後の生活って事で良いと思うのよ!
なのにさ
「姉上、そろそろ自覚しても良い気がするんだが?」
とか
「姉さんはもう少し自分の事に興味を持った方が良いよ?」
とか
「お姉ちゃんはまだ若いんじゃないの?」
とか言うんだよ?可笑しいよね?
確かにグランの言う通り老後にはまだ若いかもしれない!シルビアの言う通り自分に興味はないかもしれない!しかしだ、クリフの言っている意味がわからないんだよね
自覚って何をですか?って感じで首を捻っていたわけね
シルビアとクリフには呆れられたよ。グランは何の事かわかってなかったみたいだけど
それを聞いてた使用人は苦笑いしてたかな・・・・
「姉上、異世界から来たって言ってたよな?」
「うん、そうだよ」
「その時の体の状態って覚えてるか?」
「いや、あんまり覚えてないけど」
「じゃあ姉さん、お肌の調子はどう?」
「肌の調子ねぇ・・・そう言えば良いかもしれないわね」
「それは今も変わらないでしょ?」
「そうね、運動してた分今の方がいいかも?」
「お姉ちゃんって何歳なの?」
「えーっと・・・50くらいだったかしら?」
「そうなんだ~、人族だと思ってたから20歳くらいだと思ってた!」
・・・・・
「グラン、私は人族だよ?」
「え?そうなの?じゃあどうしてそんなに若いの?」
・・・・・・・
「グラン、姉上は自覚がないだけなんだよ」
「そうよグラン、姉さんは自分の変化にも気づかないくらい自分に興味がなかったから仕方ないのよ」
・・・・・・・・・・・・
「何で自覚がなくて自分に興味が無いと若いの?」
「違うんだ、グラン。姉上は不老になった事を自覚してないんだよ」
「そうなのよ。姉さんは自分に興味がないから老化現象が起きていない事に気が付いていないの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ、ずっとずっと一緒に居られるんだね!」
「そうだな、ずっとずっと一緒に居られるから、いっぱい楽しい事しような」
「うん!」
無邪気なグランが可愛いんだけど・・・そうか、私の外見は全く変わっていないのか・・・・・
確かに鏡なんか見ないし、水に映った顔をまじまじ見る事もなかったなぁ・・・・
そう言えば私は身長が中学の時に止まって以来、童顔で顔が変わることも無く、30になって白髪が増えてきたかなぁって思ってはいたんだけど・・・・・・・白髪なくなってるな・・・・・・・
え、待って
白髪が出だしたのって25ぐらいからだったような気がするから、白髪が無いって事は20代前半まで若返ってるなんてことないわよね?
それで不老になってるって私はいったい何になってしまったのかしら?
まず、人族ではなくなってるとは思う。見た目は人族だけど
獣人族でもエルフ族でもドワーフ族でもないなら、私はいったい何族?
不老族になるのかしら?
でも、私一人ならヒビキ族?ユウコ族?それはそれでありかしら?
どっちかって言うとユウコ族よりヒビキ族の方が良いかしら?
あ~、でもユウコ族も捨てがたいわね・・・・
「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど、いいかしら?」
「「「何?」」」
「私の種族名なんだけど、ヒビキ族とユウコ族どっちが良いと思う?」
「何を考えてるのかと思えば、そんなくだらないことを考えていたのか・・・」
「姉さんは変わってるとは思ってたけど、そこまでとは・・・・」
「お姉ちゃんは人族じゃなかったの?」
「だってね、よく考えて思い出してみたらね。どうやら20代前半まで若返った上で不老になってるって事になるわけで、それなら人族じゃなくなるでしょ?じゃあ、何族?って思った時に自分で名前を作っちゃおう!って思ったわけなんだよ。で、どっちが良いかな?」
「姉上、たった一人しかいないのに族も何もないじゃないか」
「そうだよ、姉さん。何人か同じ種類がいるから種族になるのであって、一人なのに種族名を考える必要性は無いと思うよ」
「そうか。それもそうだね。ちょっと寂しいけど種族名無しでも良いか」
そうだね、もしもの時はその時に考えよう・・・・・その時が来るかは不明だが・・・・・
でも、そうなると一番長寿のクリフとは長く一緒に居られるんだな・・・
シルビアとグランが居なくなる時は寂しいだろうし、クリフが居なくなる時も辛くなるだろうなぁ・・・・
う~む、先の事を考えると落ち込むなぁ・・・・
取りあえずは、今を楽しく生きて思い出を沢山作っておこう
それで三人が結婚したら子や孫の面倒をみながら、まったり過ごすのも良いかもな
当分の間はお金があるから平気だけど、私が死ぬまではもたないだろうし、ちょこちょこ稼ぎながら遊ぶかね
今はそれが一番だよね
うん、そうしよう!
飽きたらその時考えるって事でいいでしょ!
今から先の事を考えるだけ損だもんね
その時にやりたい事をやりたいようにしていこう!
もし、生きるのが辛くなったら魔物の群れに突っ込んで戦いながら死ぬのもありだろうしね
って事でこの先どうなるかわからないけど、当分は使用人のいる家でのんびりまったり運動不足にならない程度に動いて楽しんで行こうかね!




