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あれから、現実逃避を止めシルビアとクリフに何で平気なのか聞いたところ「最初はビックリしたけど意外と平気だった」との事
だから、私も少しずつ話しかけられたら返事をするようにしたわけよ
でもね、あくまでも個人の見解としましては、やっぱりムキムキマッチョさんは苦手なんです
ゆっくり近づいて来て話しかけてくれるなら平気になったけど、いきなり目の前に現れるのだけはまだ駄目なんですよ
いやね、本当はこのまま現実逃避をしていたかったんだけど・・・・可愛い可愛いしーちゃんとくーちゃんが可哀そうだって言うんだもん!
そりゃ確かに見えてるのにいないものとして扱われるのは可愛そうだと思う!酷い事だと思う!でも、苦手なのだよ・・・
しかし諸君!しーちゃんとくーちゃんが仲良くしているのなら私も仲良くするべきだと思わないかね!?思うだろう!そうなのだよ!苦手だからと差別意識を持つのは良くない!差別は根絶すべき出来事なのだ!だから私は苦手意識を克服するため悪戦苦闘しつつも努力をしているのだ!!!
ご清聴ありがとう!諸君の清き一票を!
どんな選挙だよ!ってね
まぁそんな訳で、今までごめんね。ちょっと苦手なタイプだったから距離を置いていたの、許してね。って謝ったらテンションMAXで「そんな事良いのよ~私たちと仲良くしてくれると嬉しいわ。これからよろしくね」ってあのドスの効いたような野太い声で言われましたわ
それからは別の可愛い子達とも仲良くお話するようになったし、色々と魔法薬とか薬や魔法に関しての知識何かも教えてくれてとても助かったよ
そうそう、誤解の無いよう注釈を。所謂羽のあるフェアリー的な子達じゃなくて。羽はないけど、魔法を使っている間光ってるからピカピカで、フリフリの服が好きみたいでレースたっぷりのヒラヒラを来ているんだよ。大きさは男性の手のひらサイズくらいかな?空を飛んだりもしてるよ。顔はご想像にお任せします・・・・色んなタイプの子がいるのは確かです。はい
水晶の泉と飛んでる時の光だけを見てるととっても幻想的で素晴らしい場所なんだよ
周りで苔が光ってるみたいで明るいから困る事も無いしね
出来る事ならずっとここに居たいわぁ
もう10年くらいウロウロしたし、そろそろ永住地でも見つけるかなぁ・・・・
ん?私はいったい何歳なのかって?何をいきなり・・・もう40過ぎだよ?嘘は良いから本当の事を聞きたい?何を言ってるんだい。確かに成長は20年前に止まったし童顔らしいけど年齢は本当だよ?いやいやいや、不老になったとかじゃないから!種族は人間ですから!
誰か~、しーちゃんとくーちゃんが信じてくれないよ~~~
ゆーちゃんグレちゃうぞ!?
え、セレナは信じてくれるの?ありがとう!!私の心の友よ~~~~
前は心の中で物体呼ばわりしていたセレナだけど心の綺麗さは本物ね!
あなたと友達になれて私嬉しいわ!
・・・・・・・
私、ドワーフじゃないわよ?長寿種でもないわよ?セレナ本当に信じてる?あ、人類種は全部人間なのね。えっと、ヒューマンって言ったらわかるかしら?いや、冗談じゃなくて・・・
・・・
・・・・・
・・・・・・・
しくしくしく・・・・
先生!誰も信じてくれないんです。これは苛めなのでしょうか?
しかし、考えようによっては私は若々しく見えると言うことなので良い事なのでしょうか?
でもですね、最終的には人格を疑われたわけでありまして、これは由々しき事態だと思うのですが如何でしょうか?
虚言壁に記憶喪失の疑いとかはまだ良いんですよ。ただね、時間の感覚が鈍いから100年生きているって言われても信じますよとか言うわけであります
それは余りにも酷いと思いませんか?
だからですね、10年前に異世界から来たんだって言ったわけですよ。大爆笑で妄想癖を疑われましたがね
これは抗議しないといけないですよね!裁判ですよ!勝つ自信はないですけどね!!!
別の世界で裁判とか、私絶対に怪しいじゃないですか!味方なんていないしさ
いっそ極刑にでもしてくださいよ・・・・
そうだ、旅に出よう
また一人で一から始めるんだ!
周りで何か言っている気がするけど気にしないんだ
ほら、気にしたら負けって言うじゃない
アハハハハ・・・・
しーちゃんとくーちゃんのいない旅か、寂しいだろうな
10年一緒にいたんだもんな・・・・・
でも二人は私に付き合わせず街で暮らした方が良いのかもしれないよな
前の世界でもそうだったけど、私って家を出てから同じ所に居続ける事って事なかったし
旅癖?でもあるのかねぇ・・・・・・・・
この世界に来てからも数年しか一つの場所にいないしさ
あぁこれから私はどうなるんだろうか
そんな事考えてもなるようにしかならないし、好き勝手に生きるって決めてるんだからどうでも良いんだけどね
そう言えば次は何をしようか決めてなかったなぁ・・・・
洞窟を掘るか。こんな素敵な所は作れないだろうけど、一から一人で作るのもありだろう
そうだ、それが良い、そうしよう
ふへへ
「しーちゃんくーちゃん私は旅に出ます。探さないでください。二人はもう大きいし街でやっていけるだけの力も持っているから生活の心配はしてないよ。最後までお姉ちゃんと呼んでもらえなかったのは心残りだけど、二人で力を合わせて生きていくんですよ」
「何を言ってるのかな?」
「どうとちくるったらそんな結論が出るんだ?」
「しーちゃんくーちゃん、そんなに強く腕を握られると痛いのですが・・・・」
「それは、お姉ちゃんが変な事を言って走って逃げようとしたらでしょ」
「全くだ、隅っこで座り込んでぶつぶつ言ってると思ったらぶっ飛んだ事を言い出す姉上が悪い」
「いや、それは、みんな信じてくれないし、そもそも一人旅をしている間に行き倒れている子供を拾ったのが始まりであってですね。それなのに、私の旅に連れて歩いていたわけですし、全く街に寄らず野宿生活が多い上に、私が好き勝手に動いてるのに付き合わせているわけでありますし・・・・・・あの、どんどん痛くなってきているので、そろそろ離して欲しいなぁなんて・・・」
「「なんだって?」」
「あ・・いえ・・すみません・・・そんなに睨まないでください・・・」
しーちゃんとくーちゃんが怖いよ!誰か助けて!!
「人の話聞いてるの?」
「し、シルビアさん聞いてますから良い笑顔で手の力入れないでください!ミシミシいってますよ!ミシミシって!」
「シルビア、加減はしろよ?お前は握力強いんだから」
「く、クリフさん貴方も笑顔で話ししてますが力が強くなってますから!」
「大丈夫だよお姉ちゃん。私もお兄ちゃんもちゃんと加減はしてるから問題ないって」
「そうだよ姉上。二人とも加減するくらい簡単に出来るようになってるから心配せず話の続きをしようか?」
「こ、この状態で話をするとですか!?姉さん腕に痣が出来そうなのですよ!?」
「大丈夫大丈夫、お姉ちゃんの薬は一級品だからすぐ直るよ」
「うんうん、姉上は治癒魔法も上手いから問題は無い」
「いやいやいや、私の精神的な意味では大変な事になっているのでありまする!!!」
「逃げない?」
「逃げない逃げない!」
「絶対だからな?」
「はい!!」
た、助かった・・・・もう少しで腕がミンチになる所だった・・・・
やっぱり二人は怒らせてはならないって事を改めて認識しました・・・
笑顔で怒ってる二人ほど怖い物はないね。何なら単独で魔王討伐行った方が怖くないかもしれないよ
魔王がいるかどうかも知らないけどね
それより、この二人をこれ以上怒らせるのは不味いぞ・・・
「それじゃ~お話しようかお姉ちゃん」
「次逃げようとしたら地の果てまで追いかけてお仕置きするからな。姉上覚悟しとけよ」
「はい・・・逃げないから勘弁してください・・・」




