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ただ~いま~。屋敷に帰ってきましたよ~ん
え?あの後どうなったか知りたいって?いや、その、ごめんなさい。許してください。思い出したくないの・・・こ、怖かったことだけは確かです・・・・
と、兎に角!屋敷に帰って、子供たちにお土産渡して、従業員にお土産渡して、ベッドにダイブ―!
教会にも領主にも手を出さないように契約書書かせたから安心して好き勝手してやるぜい
ってことで、ギルドはまた今度ね。って言うかよ、全部を私がしなくて良いわけですよ!よって執事に屋敷や施設の事は丸投げしちゃおっと
報告書とか決済とか色々しないといけない事があるしね・・・
どれどれ、子供たちの中に冒険者になりたがる奴が出てきたのか。やらせとけやらせとけ。初期装備くらいは準備してやって、やってみろってことで登録させちゃえば良いよ
ふむふむ、みんな勉強熱心なんだね。良いことだ。
おお、商人になりたい子も出てきたのか。どんな商人になるのか聞いてから、修行にでも雇ってもらえるところ探してやれば良いんじゃね?
まぁ子供たちの事は任せるよ。やり過ぎず、最低限の必要な物やらは用意してやって良いから。子供たちに教育を施して独り立ちさせてやってくれ。私の希望はそれだけだからさ
病院の準備が出来たのね。祈りの間は許可貰ったから工事始めてもらってね
病気の人がいたら声かけるようにね。それから怪我人もよろしく
治療費は安く設定して、貧民は無料で良いわ。富裕層には高めに設定して頂戴、取れるところから取って取れないところに充てるの。個室でも用意してやれば特別だって思うでしょ
病院の本当の目的は治癒魔法の練習台の確保だからね。後はポーション類の効果を確かめる為
ポーション作りの練習で作ったポーションを使う感じだから、料金は安めで良いのよね。本職が作るなら正規の値段でしょうけど、そうじゃなくて素人が練習で作った物だもの安くて当然ってね
あ、皆にちゃんと給金渡してる?誰にいくら渡したかの報告もよろしくね。全部の屋敷での出費は、屋敷ごとに何をいくらで幾つ買っていくらだったか、いくら払ったかを事細かに資料にして提出させて、それを計算して間違いがないかも確認してね
報告書が出来たら私も確認するからよろしく
なんて真面目ったらしくやってたら夜だよ。夜!街に出れなかったじゃないか!
私はこんなに真面目に書類と睨めっこはしたくないのよ~~~~~!!!
もう寝る!ふて寝だよ。ふて寝!
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私の名前はクラッド・ガードラング。ガードラング家の四男だ。
元は冒険者をしていたが、執事の募集がある事を聞き商業ギルドへいくと結構な人数が集まっていた
こんなに人数がいるなら無理かとは思ったが、私は一応貴族の出なので雇ってもらえる可能性は高いかもしれないと雇用主を待った
そこへ来たのは成人して間もないのではないかと思うほどの女性で驚いた。貴族と言う感じも無いし本当に大丈夫なのか心配になったほどだ
彼女はそれぞれに希望を聞き全員雇うと言い出した。正直かなり驚いたが、雇われる事になり安心した
しかし彼女と外へ出ると、更に驚かせる事に孤児たちが沢山の荷物を持って待っていたのだ。何が何だかわけが分からず職場へと案内されることになった
そして、ついた場所は貴族が住むような屋敷だったのだ。やはり彼女は貴族なのだろうかと思ったが、今はそれよりも執事長を任され不慣れな執事たちを訓練してやって欲しいと言われた。いきなり執事長を任され浮かれてしまったが顔には出さず快諾した
もう一人メイド頭を任された女性も貴族のようで何かあれば相談しようと思う
それから、主であるヒビキ様は子供たちを連れて別の屋敷に行くと言って出ていかれた。一体幾つの屋敷を持っているのだろうか
ヒビキ様がお戻りになられお食事を取られたら、疲れていたようで直ぐに就寝された
正直困惑は多いが、我々で使用人の部屋割りをしそれぞれ就寝することになった
それからの日々でヒビキ様が貴族ではない事がわかったが、では一体何者なのだろうかと言われればわからない
ここの屋敷の他に、別の屋敷でみんなの家と言う孤児院をされており、また別の屋敷では病院をする準備をしているという
正直ヒビキ様が何をしたいのかが全く分からない。しかし雇って頂けたのだし精一杯頑張ろうと思う
数日屋敷で過ごしては、外へ出て色々しているようで。護衛を付けるか、お供を付けるか進言しても必要ないと言われた
ヒビキ様は本当に不思議な方だ。冒険者ギルドや商業ギルドで依頼を出しに行っているようだし。業者の手配やらもご自分でなさる。使用人がいるのに何故任せないのだろうか。しかも領主様の所へ行くのに一人で歩いて行くつもりだったらしく、シルビア様がついて行くと言えば渋い顔をされたのに、私が馬車を手配しますので使用人をお連れ下さいと言うと驚き、喜びを露になされた。
もしかしたら、ヒビキ様は私たちを試しているのかもしれない。そう思った。自分たちで考えどう行動出来るのかを見ておられるのかもと。きっと前までは不慣れな私たちを思って自分でなされていたのだろう。これからは色々任せて頂けるかもしれない。そう思ったら嬉しくなってきた
そして、全ての屋敷の事を私とメイド頭のルージュに任せて旅立って行かれた
不慣れな者達の訓練や孤児院の様子や病院の様子等本当に色々な事があり、ヒビキ様はこれを一人でされていたのかと思うと本当にすごいと思った。そしてこの仕事を任せて頂けている事に充実感を感じていた
そんな日々が続き一月くらいが経った頃ヒビキ様がお帰りになられた
行きと馬車の数が違うので不思議に思っていたら、増えた分の馬車には全てお土産が入っているそうだ。我々にお土産など買って来て頂けるとは思っていなくて驚いた
とりあえず孤児たちの分とかもあるからと自ら持って行かれ、ああ、この人は本当に我々の事を思っていて下さるんだなと泣きそうになってしまった
しかし、帰ってきた使用人から話を聞くと驚くべきことを言ってきた。ヒビキ様は一人森に遊びに行くから護衛を使用人に付け走って行ってしまったそうだ。そして、その後をシルビア様が追いかけて行ったとか
街では全員にお小遣いを渡し買い物やお土産を好きなように買っても良いと街に出たとか
帰りには、暇だからと護衛の方たちに追加料金と宿代を払うから待っててくれと良い三日程森へ行ってくると行ってしまったそうだ。そして、ヒビキ様は山賊を捕まえ帰って来たらしい
行きの時にも止めてくれと頼んで止めてくれたので安心していたのに、帰りも森へ行ってしまったので心配で仕方なかったそうだ
ヒビキ様は冒険者でもしているのかもしれないと思い、帰ってきたヒビキ様に聞いてみたら、冒険者ギルドのギルドカードを見せてきた。確認すると最低ランクのギルドカードだった
最低ランクで森の中を走り回り山賊を討伐してきたと・・・
これは説教をしなくてはなりませんね。先輩冒険者としても屋敷を預かる執事長としても
そして、ルージュと共に2時間くらいでしょうか3時間くらいでしょうかしっかりお説教をさせて頂きました
まぁある程度は反省していらっしゃるようでしたので、執務の方をお願いしたのですが。みんなの家の報告を聞きながら嬉しそうに楽しそうに指示を出していました。子供たちの事を本当に大切になされているのですね
病院の方も、ようやくだと嬉しそうにしておりました。祈りの間の着工も始めるそうですので出来上がるのが楽しみです
その後の決済は内容が大雑把だからもっと詳しく細かく報告するように指示を受けましたが。そこまで細かくするなど初めて聞きましたので驚きましたが。主であるヒビキ様がお望みなので、これからはもっと頑張って行きます
執事たちやメイドたちも形になってきましたし。もし何かあっても自信を持って奉公に出せるようしっかりとしつけて行こうと思います
ヒビキ様の森遊びが困りものですが。やりがいのある職場に付けて、私は幸運なのでしょう




