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プロローグ 噂

「ねえ――知ってる?」


 誰かが言葉を発する。


 それは友達に言うような、家族に言うような、恋人に言うような……


 聞かれてはまずいのか声を潜めて、または誰かに聞いてほしいのか大声で……


「なにを?」


 誰かが答える。


 興味津々と言わんばかりに、それとも不機嫌でぶっきらぼうな感じに……


「――――――」


 問いかけた者が口を開く。


「――――――」


 問いかけられた者の反応は様々で、


「ああ、その話ね。知ってる知ってる」


 と、言う者もいれば、


「えー、なにそれ? 初めて聞いた!」


 と、驚きの声を上げる者もいる。


 逆に、


「……おい、その話はやめとけ……」


 と、声を潜めて周囲を窺う者もいる。


「…………」


 話の内容に沈黙する者もいる。


 まさに多種多様である。


 そこに共通点なんて存在しない。


 あるのは話す者、聞く者の感情だけ。


 楽しいこと、怖いこと、話してはいけない禁忌のこと。


 そして、またどこかで誰かが言う。


「ねえ――知ってる?」


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