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第九話:二人の声

「ハァ…ハァ……」


気付くと二人は教室の中にいた。

どうやら二宮像と人体模型は振りきれたようだ。

ここは自分たちの教室だ。

もちろん、死んだ(消えた)泉と我妻の教室でもある。

それにしても、一体どこをどうやって走りここへと辿りついたのだろう。

夢中で走っていたのでそれは分からない。

ただただ必死に走っていた。

もう二人の体は悲鳴をあげている。

だから自らの身が安全になったと悟るやいなや、倒れこむように床に座った。

二人の全身からはようやく汗が出てきた。

「も、もう…だ、ハァ大丈夫……かなぁ…?」


「…た、多分…ハァ…ハァ……」


息を切らしながら二人は話す。

それから時間もたち、二人の呼吸がだいたい整ってきた。

「は、早く帰ろう…」


「…うん……。」


ランドセルは校庭を走ってる時に落としてしまったようだ。

その時、どこからともなく……

「………き……おき………大木…」


誰かに呼ばれたような気がして、大木は辺りを見渡した。

しかし横にいる坂城以外に人の姿はない。

「どうしたの?」


「う、ううん。なんでもないよ。」


(気のせいかな…?)

そう思った時、

「ここだよ…大木」


男の子の声がする。

「坂城さん……こっちを見て」


女の子の声もする。

二人はキョロキョロ見渡した。

すぐに坂城の目がある一点で止まった。

「そこに…いるの?」


「そうだよ坂城。俺はここだ。」


その声は間違いなく我妻のものであった。

坂城と大木は声のする方へと向かった。

そこは壁。

しかし他と違うのは、その染みだ。

もともと木の壁だから模様なものがつく事は珍しくなかった。

だがこれはあまりにもはっきりとしすぎている。

「二人もこっちにおいでよ。」


女の子の声は死んだはずの泉のそれだった。

「い、泉ちゃん…?」


「そうだよ。さ、二人も早くこっちにきて。」


染みの一つは泉の声を出す。

坂城はそれに導かれるように壁へと向かう。

そして………

ヌウッ

坂城が壁に触れたと思った時、何の抵抗もなく手が壁の中に入った。

「さ、坂城さんっ!?」


大木は壁に入る坂城を止めようとしたが、もう遅かった。

坂城は完全に壁の中に入ってしまった。

そして染みは三つに増えていた。

人の顔のような染みが大木の恐怖をまたかきたてた。


みなさんお久しぶりです。闇太郎です(^^)実はこの前まで定期テストがありまして…………それによりちょっとこっちの方を休んでいました。だけどもう大丈夫です!これからバンバン!!書いていきたいんで、よろしくお願いします♪そういえば、いつかはわかりませんが『本当の七不思議』のやつが、読者数400人を超えていました。本当に皆様には感謝の言葉が耐えません。ではではこれからも見守って下さい。以上闇太郎でした。

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