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とばっちり
「とろかす 欲火」
「玉なす 累か」
男が、血の付いた刀を持っている。
その足元で、下げ髪にリンドウ色の着物の娘が血まみれで、倒れている。
手には銀のビラビラ簪が握られ、近くには1弁だけ欠けた「白の6弁つまみ細工」が落ちている。
「いかばかりー」
ちょうど橋の真ん中に差し掛かった時、 おむいの着物に小さな火がつく。
おむいが着物を脱ごうとすると、白い手が着物の中から伸びて、おむいを拘束する。
おむいの帯が膨れ、襟から青い顔が、出てきた。
「一匁で買ってくれたんだ…ありがと…」
重みで後ろにのけぞった、おむいはそのまま橋の下に落下した。
橋の上に、おむいの「赤の6弁つまみ細工」がカタンと落ちる。
「赤の6弁つまみ細工」の1弁だけなくなっている。