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めくるめくらがえ  作者: 寺子屋カヤ
6/11

使いの者

「ほー、青にも紫にも見える面妖な色だなぁ」

夫が「リンドウ色の余った布」を手に取る。

「シオンみたいで、いい色ですよ」

「そうかそうか。しかし元気になって良かった。長いこと、静かだったからなぁ」

「ええ、これは鼻緒にしましょう」

妻が「リンドウ色の余った布」を夫から受け取る。



大勢の人が行きかう中、6、7歳の少女らが「ことろとろ」で遊んでいる。

「かさねかさね まにまに」

「かえすかえす きっさき」

一人一人違う花簪に、おそろいの竜胆紋が付いた帯をつけた少女らは目立つが、周りの人間は気に留めない。

おむいが足早に、少女らの隣を過ぎる。


「血路に 流し車」

「とんとんとん とんとんとん」


男がリンドウが供えられた「3基の墓」の横を過ぎた後、足を止め、振り返えった。


「うら手ずから」

「触った鬼のおたよりは」

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