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めくるめくらがえ  作者: 寺子屋カヤ
3/11

十年後

妻に手を引かれたて、おむいが竜胆屋に入る。

店には数え切れない程の古着がある。

おむいが、ぼうっと辺りを見ていると、夫婦が奥の小さな部屋に誘った。

部屋に入ると、一際鮮やかな着物が並べてある。


十年後……

二人の娘がキャッキャ言いながら、小走りで竜胆屋に入る。


老夫婦が着物の整理を行っている。

「まあ、この着物もほつれとるわ」

「どれ……ハハハハハッ、みんなが着回しとるから仕方ねぇさ」

夫が妻から視線を外す。

「遠くから見とったら分かりゃせん。近くでよーく見らな、気づかんモンじゃ。そう心配すんな」

軽くなだめるように言って部屋を出る。


先ほどの二人の娘と、おむいが障子に注目している。

おむいは路考髷に赤の6弁つまみ細工、路考茶の着物を着ている。

障子の紙のところどころに、3枚の浮世絵が貼られている。


「瀬川菊之丞の文字が書かれた女形」の絵

「岩井半四郎の文字が書かれた女形」の絵

「菅原道真公の文字が書かれた装束の男」の絵




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