どうぞよろしく。 梅干しと。 作者: caem 掲載日:2022/08/11 そんなに酷く喧嘩したことはない いま目の前に仏壇がある どこから見ても睨み付けてくる遺影 逃れられないんだよね たしかーー 姪っ子が久しぶりに遊びにきたときだったかな 気合いで命日をズラすなんて さすがはオトンだと感じたよ やがて迎えたお葬式では 泣きじゃくっている姪っ子の姿に じぶんの父親が逝ったのに そっちのせいで苦しくなったよ チーンと鐘を鳴らしてから たしか梅干しと鱧の湯引きが 大好きだったことを思い出して 一緒に乾杯