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俺の幼馴染みが怖いんだが  作者: 御田楽似
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日曜日のデート 怒りを添えて

久しぶりです。こちらの作品の方はあまり構造が思いつかず、放置していましたすみません。1話の方を大幅に修正しておいたのでそちらを先に見ていただくとわかりやすいと思います。

あともう1作品も同時にアップしたのでそちらもよろしくお願いします。

今日は日曜日。楽しみにしてた花との買い物だ。

花とは、親同士が仲良かったため知り合った。

だから家が近いわけではない。

別の駅から、今日の目的地「ミルズ」へと向かう。

ああ好きな人と買い物できるって幸せだなぁ。




って思ってた俺をぶん殴りたい。

やばい!大幅遅刻だ!


時刻は10時52分、電車内。

やばいって!

待ち合わせ10時なのに!

家を出る前に、親が


「部屋を片付けていけ。ついでに家掃除しといて。」

とか言いやがって!耳を疑ったよ。


「今から出かけるから無理。」


「じゃあ今後一切外出禁止ね。」


「は?意味わかんねぇよ。」


「じゃあやっといてね。」

とか理不尽すぎる会話をした後、泣く思いで必死に掃除を終わらせた。というか少し泣いた。


それで結構遅刻してしまったのだが・・・


「あーやっと着いた!」

これほど電車をノロマに思ったことはない。

俺が走った方が早いな。

んなわけねーだろおーい。

そんなしょーもないやりとりを心の中でしながら

ミルズへと走った。


「あ、いた・・・。」

11時3分。やっと待ち合わせ場所についた。1時間3分の遅刻を彼女はどう思うのだろう。


「・・・すまん。電車に遅れた。」

背を向けた状態の彼女におそるおそる声をかける。

すると恐ろしい形相でこちらを(にら)み、


「・・・私との約束は遅れていいと思ってる?」

ゴゴゴゴゴと聞こえてきそうな迫力で言われた。


ゴゴゴゴガン


「いやほんとごめ・・・?」

実際にゴゴゴゴって聞こえたんですけど。あとなんかガンってついてたような。

何これ?足が揺れて・・・


「地震・・・?・・・うわ!」

盛大にこける。

人生で最大の震度の気がする。

やばい。

本当にやばい。

ていうかなんで緊急地震速報鳴らなかったんだよ。



やっと揺れが止まった。死を予感したよ。


ピロン!

今更地震の情報かよ。

震度は6弱!?だからこんなに強いのか。

震源地は・・・

ミルズ。ミルズ?え?

そこで声がした。


「健」

おそるおそる彼女の方を向くと、ややひきつった笑みを浮かべ、恐ろしいことを言い出した。


「私、怒ると大きな地震起こっちゃうっぽい。」


そんな軽々しく言うことじゃなくない?

とにかく、

とにかく俺の人生終わったかもしれない。

遺言も考え始めた。

そう。

俺の歯車が狂い始めたのはこの時からだ。


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