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俺の幼馴染みが怖いんだが  作者: 御田楽似
19/27

全ての解明は虚無へと導く 中章②

ブックマーク登録と評価、こんなシーン望んでます!などのコメント待ってます。

次回は24日15時にあげます。お楽しみに。

ーメチル・スペルチア

その名前を見た途端に、夢が思い出される。

ああ、確かにそう呼んでいた。

ノイズがかかっていたけど、はっきり断言できる。本能がそう言っている。

この子だ。この名前だ。

この子、メチル・スペルチアが俺の夢に出てきていたんだ。

ならば次の疑問が浮かんでくる。


なぜ俺の夢に出てきたのか。

いつの話なのか。


ダンス中に思い出したワンシーン。

それは俺が女の子と踊っていたシーンだった。

俺はそれを経験している。ということは、


俺はメチル・スペルチアと会ったことがあるのか・・・!?


「何・・・だと・・・。」

まだ確証はない。だが、もうほぼ確定だろう。

だってメチル・スペルチアという名前を聞くだけで


ーこんなに胸が痛いから。

なぜかはわからない。ただ、胸が痛いのは真実ということだろう。

だが、すでにこの人は亡くなっている。17年前に。




どういうことだ。17年前ということは俺は生まれたか生まれてないから微妙な時期だ。だが、生まれていたとしても赤ちゃんだから草原に行くことはできない。

ということは、メチル•スペルチアは全くの赤の他人なのか・・・?


ーいいや違うよ。

俺とよく似た声が頭の中で響く。


ーお前は誰だ。

そいつに問う。


ー俺だよ。いまから順番に言うから少し待てよ。

苦笑している雰囲気。いや誰なんだよ怖ぇよ。

そいつは勝手に喋りだす。


ーさっきメチルは17年前に死んだから他人だと思っただろ。

なぜか怒気をはらんだように聞こえた。


ー・・・ああ。17年前は生まれてないからな。


ー分かっていなかったのか。じゃあ言う。俺はな、


  俺はお前の前世だよ。

お前が今喋っているのはお前の前世だ。


頭をぶん殴られたかのような衝撃だった。


ーどうやって・・・それを証明する。


ーさっきおれが怒った理由を言おう。

俺の問いを無視して、別のことを話しだす。


ー俺がさっき怒った理由。メチルはな、同じ歳で

  俺の好きな人だったんだよ。

それなのにお前は忘れていた。だから俺は怒ったんだ。あんなに大事に思っていたのに。

まぁ生まれ変わったなら仕方ないな。


ー・・・すまん。

前世の俺の好きな人か。夢の中の出来事しか覚えてない。どんな人物だったのだろう。


前世といえど、俺の性格は変わらないだろう。

ならばおかしな点が1つ。


ーそんなに大切な人ならなぜ守らなかった?俺なら絶対に守ってたぞ。

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