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俺の幼馴染みが怖いんだが  作者: 御田楽似
13/27

Intersection その時彼女は①

やったぁー今日は健とデートだぁ!

結構久しぶりかな?

どうしよう。化粧していこうかな。でもすっぴんの方が良いような気がする。今日の服はこれにしよう。


健と一緒にいたらドキドキする。今日は抑えられるかな?

遅れないようにミルズへ行っておこう。




・・・遅すぎる。

いくら健のことがす、す、好きでもこれは遅すぎるっ!

もう11時。


すると前から健が走ってきた。

事故に会ってなかったことに正直ホッとするが、心を鬼にして遅刻を責める。

するとその時、足元が揺れた。

地震?


いきなり頭の中で女性の声が響いた。

いや女性か女子か微妙なところだ。


ー驚いてますか。


「ええ。いや、はぁ?」

聞いてもいないのにその[声]は残酷なことを喋り出す。


ー今の地震はあなたが引き起こしたものです。あなたが怒ると、不幸なことが起きてしまうのです。

頭が真っ白になった。


今の地震は私のせい?

そんな・・・。


「あなたは誰?」


ー今は言えません。ではまた。

え、ちょっと・・・。

だか[声]の気配がなくなった。


でも嘘は言ってはいけない。健は何より嘘を嫌うから。




健に真実を言う。

今のは私が起こしたのだと。

やはり健は怖がっていた。

ああ。健に嫌われた。


でもその後も買い物に付き合ってくれた。

なんで?怖くないの?

そう聞くと、一緒にいて楽しいと言ってくれた。嬉しすぎてトイレで泣いた。怖いのを我慢して私と一緒にいてくれる勇気を持つ彼が大好きだ。



昼ごはんの後はさっき行けなかった服屋。


「私ってどんな服が似合うと思う?」


「あんま詳しく知らないけどワンピースとかどう?」


「ああワンピースね。試着してくる。」

どうかな。褒めてくれるかな。




「ねぇ健。どう?似合ってる?」

ふわりと回ってみる。


「ああ。よく似合ってる。可愛いぞ。」

きゃあああああうれしー!顔赤くなってる気がする。

可愛いって言われた!やばいやばい。

と、いきなり健が倒れた。


「健?健!」

死なないでお願い!

顔を近づけて見ると、健の呼吸の音が聞こえてきた。

ふぅ、良かった。

でもどうしよう。とりあえず外に連れていこう。



重かった・・・。死ぬかと思った。

ベンチに健を置き、隣に座る。


・・・寝顔かっこいい。


さっきの健の可愛いという言葉を思い出して、つい(ほお)がゆるむ。

と急に世界が歪み、意識が反転した。

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