レベルが違う黒歴史
「帰ろっか健。」
「ああそうだな。」
校門を出て梅田駅へと向かう。
「今週もどこか行かない?」
「えぇー絶対疲れるからなぁ。」
「私と出かけるのは嫌なんだ・・・。」
「やめて!?怒らないで!」
その時、俺たちの横を通り過ぎていった男性が噛んでいたガムを吐き出した。その吐き捨てられたガムが俺の新品の靴にひっついた。
「あああああああ俺の靴がぁぁぁぁぁ!!」
あのクソ野郎どっか行きやがって!今度会ったらぶん殴ってやる!
「あははははははは健太アホだぁー。」
こいつ笑いやがって。まぁ地震じゃなくて良かったけどさ。
でもそんなに笑わせたいならもっと笑わせてやる!
「こちょこちょしてやる!」
「・・・・・・・・・・。」
あれ?
こちょこちょし始めた途端笑わなくなったんだけど。珍しいタイプなのか。
いや、耐えてるのか?顔赤くしてるし。もうちょっと続けてやろう。
とそこで自分のミスに気づいた。
普通男女同士でこちょこちょするべきではない。ボディータッチがやばいからだ。
そう思った瞬間、花の肌の柔らかい感触が服越しでも伝わってきた。彼女の顔が赤いのは、触られて恥ずかしいのだろう。
そう思うと罪悪感がとても膨れ上がってきて手を離した。
おそらく俺の顔も真っ赤だろう。
「か、帰ろう。」
「そ、そうね。」
・・・めっちゃ気まずいなあ。
ベッドにダイブアンドイン。
英語めちゃくちゃじゃねぇか。
あの後梅田駅まで一言も喋らずに歩いた俺たちは
「じ、じゃあ。」
と短い挨拶ですぐに違うホームへ移動した。
あーもうなんで俺はあんな黒歴史にしかならないことをしたんだよ!
寝て忘れよ。それが1番。
それに最近の出来事のヒントがまた夢で出てくるかもしれないしな。
おやすミルズ。
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