表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の幼馴染みが怖いんだが  作者: 御田楽似
11/27

0からの推測

だめだ超疲れた。

2人とも体力がないので、10分間踊り続けて限界になったのでやめた。まだ授業中だが、休憩していると、花が手招きをする。


「なんだ?」


「さっき私の手を離したでしょ。」

あ・・・。

これ、やばくないか?


「あ、す、すまん。俺が悪かったから怒らないでくれ!」


「ちがうちがう。怒ってるわけじゃないよ。怒りそうになったけど健が真面目な顔してたからね。」

手を離しただけで怒りそうになるって短期すぎません?


「何か思い出したの?」


「頭の中に写真・・・ワンシーンだけ出てきたな。」


「どんなシーン?」


「まただよ。ボケてるんだ。肝心の細かいところが全くわからないせいで、どこにいたかわからなかった。」


「そうなんだ・・・私には出てこなかったな。」

がっかりした様子の花。でも次の言葉で驚くんじゃないかな。


「でも1つわかったことがある。」

それは、


「俺はおそらくそのシーンを経験している。」

すると彼女は驚いた表情をし、


「ほんとに!?なんでわかったの?」


「なんでって言われてもなぁ。脳にびびっと来た、としか言いようがない。よく体が覚えてるっていうだろ?あれと同じだ。」


「そうね・・・。」

考え込む俺たち。ふと彼女の口が開く。


「誰がいたの?」


「ああ多分な。そこのあたりだけモザイクが強かったけどな。おれのそばにいた気がする。」


「もしかしたら・・・。」


「なんだ?」


「・・・ある特定の行動をしたときに何か見えるんじゃないかしら。例えば踊ったりね。」


「全く正しいかどうかわからんが一理ある気がするな。」

花の推測は正しいのだろうか。

もし正しいとしても、特定の行動が具体的にどんな行動を指すのかわからない。


気分が晴れないまま授業の終わりを伝えるチャイムが鳴った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ