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1-29.「10日後。俺の魔法の実力」

「次はジークの魔法を見せてちょうだい?」

「はい」



 隣に座ってそう言った姉は、再度結界を発動して俺に魔法を見せるように促す。

 でも、俺の魔法っていっても、使えるのは属性魔術の初歩と氷結魔法くらいなので、氷結魔法を見せる。


 身体に魔力は循環させて、氷結魔法を発動。

 体感だが気温が下がり、凍える。氷結魔法の力で無理矢理に氷を作る。

 氷の大きさは、立ち上がった3歳児の俺が見上げるほど。

 俺の体積の2倍になったところで魔法を抑えて、姉の方に振り返る。



「できました」

「……凄いわね。魔法を使い始めてまだまだなのに、器用に魔法の使えているわ。やっぱり、ジークは頭がいいのね」



 アシュレイ姉は驚き、微笑み、手を合わせて褒めてくれる。


 初日からずっと魔法を教えてくれるメリアスは、初日から驚き続けてたので、そういうキャラなのかと思ったのだが。

 才能発言に撤回はなくそのまま天才児。


 様相と、モナーク兄とメリアスの評価から、かなりの魔法の使い手であろうアシュレイ姉が、ここまで驚きながら高評価してくれるってのは、俺の魔法が本当に凄いって事だろう。


 今まで魔法の比較対象が講師のメリアスだけだったし、歳上のアシュレイ姉には敵っていない。

 姉の言う通り魔法を使い始めて10日ちょっとだが、それまでだけの評価なので驕らずに真面目に魔法を使いこなしていきたい。



「うん。ジークは偉いわね。そしてジークもまた、私にお呼ばれしてちょうだい。一緒だと楽しそうだもの」

「はい。分かりました」



 姉からの今後のお誘いを受ける。

 今はまだ魔法を少ししか分からないけど、将来はモナーク兄の言っていたように、新魔法の開発とかも凄く面白そうだ。

 多分この新魔法って言うのは魔術のことだと思うけど。


 そのあと、結界を解いて俺はアシュレイ姉と少し雑談。

 そして俺は部屋に戻る。

 今はぐっすり寝れそうな気がするので、昼寝をする為だ。


 そして部屋に戻った俺は考える。

 姉の魔法は『神通力の他心通』『炎魔法』『極彩色の抜刀術』と、

 俺の『氷結魔法』『召喚魔法』『残機』よりも具体的でカッコよかった。


 あれ? アシュレイ姉の魔法の他心通は心を読むんだったよな?

 俺が転生時の記憶があるのバレてるのかな?

 それとも、今日は魔法の能力を見せるために使ったのか?

 いやわ別にいいんだけどね。聞いてきたら正直に答えることにしよう。

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