表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/343

1-25.「生まれたばかりの妹」

「モナーク兄さま、まだ生まれた妹には会えないのですか?」

「あぁ、あの子は生まれつき身体が弱いみたいだからな。私でも、名前を教えられていない」



 義理の妹が生まれてきて数日時間が経っているというのに、モナーク兄を除く俺たちは新しい妹の姿を見たことがない。

 というのは、生まれたばかりの妹の身体が弱いからであり、落ち着いたら王と一緒に妹を見ることになっている。



「それは、また教えてくれるらしい。その話より『旅団剣舞』だ。父上は3日後に王城に来ると言っていた。私たちだけで対応しろとはどういうことなのか」

「将来の為ですよ。いずれはモナーク兄さまが国王になり、父上のやられていることを受け継ぐんですから」

「……それだな。上手く出来るか分からないが、ジークが騎士候補を選ぶんかも知れないのだからな。ジークも気になる剣士がいたら私に言いなさい。問題がなければ私が騎士候補と認める」



 父は王の仕事と、身体が弱く生まれた娘とその母で俺たちの義母についているので、最初の数日会ったっきり顔も見ていない。

 それなら俺の騎士候補決めなんて、後で遅らせたらいいのに、それをしないのは、王位継承権第1位のモナーク兄に少しでも経験を積ませる為か。


 話が終わったところで、母が食事を切り上げた。





 3日後。最近は、

 魔法の訓練で、なかなか最初から使うことがなかった氷魔法の行使。水の魔術で水を生成して規模を大きくしたり、剣の形にしてみたりと多芸な氷魔法の用途を考えてみたり。

 剣技では、王宮剣術の戦い方や老騎士を相手にしての実践訓練。老騎士も本気で俺を殺そうという話ではないので、怪我をしない訓練用の【無傷剣】という真剣で戦う。

 俺は才能も凄いが、地面に転がった時にできる擦り傷や切り傷で、泣き出さない事に驚くようだった。


 そして今日は俺の騎士候補を選ぶ日だ。

 俺は剣の才能があるらしいけど、いつも気を張っているのは嫌なので、是非使える騎士になりそうなのを選びたい。

 そう考えながら、メイドと執事に着替えさせる。



「殿下、今日の朝食後に陛下の元に集まるようにと。先日お生まれになった妹君と会わせるとの事です」



 今日の予定は、朝食後に生まれた妹を見て、空き時間。その後昼寝をして、夕食後に『旅団剣舞』で騎士候補を選ぶ。


 早く妹に会いたい俺は、さっさと食卓へ向かう。

 可愛いだろうな、髪は、瞳は、どんな色なのかな。

 今日、自分の騎士候補を決めるかもしれないけど、そんな予定よりも、妹に会えることの方が何倍楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ