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1-1.「目覚めまして異世界」

 目覚めると、目の前には黒髪のおばちゃんがいた。

 目覚めて初めて出会った人物だが、キチッとしていて清楚だが頼れるおばちゃん感がある。この人がヒロインなんてことはないだろう。


「おはようございます。殿下」


 そう言うと寝転がったままの俺を起こして、かけられていた毛布を畳み始める。

 近づいてきて分かったがこのおばちゃんはかなり大きい。

 それと『殿下』って呼ばれてたけど、聞き間違いかな?





 布団から降りて、まずはこのおばちゃんに話しかけてみる。


「あー、あー。なあ、今日は」

「どうかなさいましたか?」


 言葉も喋れているし会話もできる。

 後は自分が誰なのかを知りたい。


「今日は、なにか予定はあったか?」


 俺は誰なんだ? なんてストレートに聞いていいもんじゃない。そんな事をしたら『殿下、どうなさったのですか?』なんて敬語で心配されるそうだ。

 だからまずは間接的に、まずは自分が誰なのかを知る。それがこの世界転生一日目のノルマだ。

 

「はい。今日で殿下も3歳になりましたから、今日はやることがたくさんあると聞いていますよ」

「3歳?」


 俺って3歳だったのか。

 だから、おばちゃんが大きく見えたのか。

 そして殿下呼びは聞き間違いじゃなかった。どうやら、

 俺は、高貴な3歳児みたいだ。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 記憶が無いのに明らかに年上の人に対してタメ口を通り越して上から目線な口調で話し掛けるって
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