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1-17.「魔法と魔術」

「美味しかったわ」



 母の言葉で、食事を終えて部屋に戻る。

 今日から始めるらしい『剣』と『魔法』。

 初日は、何から始めるのだろう。



「剣と魔法はいつからだ?」

「はい。『神殿に来るように』言われておりますので、朝から魔法を始めるのでしょう」

「そう」



 婆やに聞いてみたらそんな答えが返ってくる。

 ということで、やる事もなかった俺は、速攻、神殿に向かった。


 神殿の扉の前。

 兵士が扉の両脇に立っており、中へ入る。



「あ、おはようございます殿下。お待ちしておりました」



 中にはメリアスがおり、俺に軽く頭を下げ、挨拶した。





「初日ですので、まずは魔法が何なのかを説明します」

「ああ」



 用意されていた椅子に座り、メリアスの話を聞く。

 ちなみにこの神殿の中にいるのは、俺とメリアスと4人の兵士と2人のメイドと執事が1人。

 ここは空気が透き通ってるのか、声もよく通っている。



「魔法とは、『魔法』と『魔術』の2つの事を指します。私はこの2つを教えます」

「ああ」

「まずは魔法と魔術の違いです。

 魔法と魔術とは別のもので、違いがあります」


「人が生まれつき持っている力。であり、

 神の存在にあてられた力。を『魔法』といいます。

 『魔法』の数は生まれつき決まっており、増えることも減ることもありません。

 『魔法』は『魔術』よりも強力でありますが、

 神にあてられた力でしかない『魔法』は、神から与えられた『権能』には、規模も効力も大きく劣ります」



 メリアスの話によると、権能>魔法>魔術みたいだ。

 権能は、確か王権がそれだったはずだ。

 そして、魔法は先天性の能力だと。



「魔法は、ほとんどの人が持ち合わせていますが、生まれつきの力しか使えません。

 魔術は反対に、生まれてから得る力であるので、万能に、沢山の能力を使えます」


「ですが、元々は『固有の魔法』を真似て作られたものが魔術であるため、

 魔法から作られた、汎用性があり誰でも使うことが出来る魔法の下位互換。と言うのが魔術なのです」


「端的にまとめると、

 ・魔法は魔術よりも強いけど、使える種類は生まれた時には決まっている。

 ・魔術は魔法よりも、沢山の種類を使えるが、効力は弱い。

 という事です」

「分かった」



 メリアスが分かりやすく、話をまとめてくれたのでよく分かった。

 『先天性の魔法』と、『後天性の魔術』を使うのか。

 俺は転生者で、天使に祝福されていて、そして王家の生まれなんだし。

 生まれつき凄い魔法を持っていた! とか、期待するよな。


 「では、殿下」と言うメリアスに反応する。


 

「ほとんどの人が持ち合わせている魔法ですが、これは確認しないと分かりません。この神殿で、殿下の魔法が何なのかを確認いたします」

 説明は美女に任せます。

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